いろんな意味で学べるし楽しめるドキュメント
★★★★★
たまたまこの本の古いバージョンをもらいました。
最初は自分自身北米に留学していたころを懐かしんで留学体験談として読み始めたのですが
著者が身体に障がいを持ちつつ、どう生きているかという体験談でもあり、
留学記としても十分楽しめる(狙ってない素直な書き方がそうだよな〜と笑わせてくれる)
のですが、身体障がいを持って生きる人の日常生活や社会進出など、知らなかったこと、なかなか知りえないことを教えてくれる本でもありました。
著者はハンディを持っている人とは思えないほど元気でパワフルで、読んでいてそういえばこの人車椅子乗っている方だったんだっけと思い返したりするぐらいでした。
こっちが励まされ、何回も読み返しています。
日本とアメリカの現状の差異についても考えさせられます。確かに今でも北米の身障者はアクティブだし、かなりの社会参加が可能で、それが当たり前な感じ。生活の中で身障者に会う機会も日本より多いから、接し方も別に普通になっていくし、それで自然なんじゃないでしょうか。もともと当たり前に行われていいはずのことが、日本では制限されすぎているような気がします。
また、単純にアメリカ留学を考えている人にも、生のアメリカ生活日記が今でも参考になると思います。欲を言えばもっと最後の卒業の過程まで留学生活を全部まるごと書いてほしかった。。。です。