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MADE IN JAPAN(メイド・イン・ジャパン)―わが体験的国際戦略 (朝日文庫)

価格: ¥200
カテゴリ: 文庫
ブランド: 朝日新聞社
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当時は、これぞビジネス本というイメージでした。 ★★★★☆
元朝日ジャーナルの編集長の下村さんが、訳された本です。下村さんが朝日ジャーナルを終わらせたという話もありますが…。この本はビジネスということが全く分からない中学生が最初に読んだビジネス書でした。ソニー、本田って世界でどんなにすごいのか、日本人であることがどのようなことなのか、そして時代はバブルに入り、コロンビア映画やロックフェラービルを日本企業が買収する時代となりました。そんな中で、盛田さんというすごい人物が日米関係を含めたビジネスの在り方を説いていました。ソニーという会社を通しての日本、アメリカ、ビジネス、日米関係。今も変わらない、なんとなく混沌としている日米関係。ジャパンバッシングからジャパンバッシング、ジャパンアズNO1等、なんだかよくわからない日米関係論が乱立していたように思います。表紙がカッコよかったです。
「武士道」パート2 ★★★☆☆
 ソニーの盛田氏に日米のジャーナリストがインタビューし、英語で出版したものを日本語訳したものである。最初に英語版が出版されたため、論理の展開や説明は米国向けである。よって論理や文書は平易だが、とにかく長い。

 生い立ちからソニーの設立、ラジオやテープレコーダーといった数々の新製品を世に出した経緯を語る。また同時に、日米の文化や政治、制度の違いを米国民に対して説明し、日本企業が迅速に立ち直った様子を描く。とにかく活動的で視野は世界を見つめ、技術・マーケティング・経営の3本柱をきちんとおさえた行為は見習うべき点が多い。

 敗戦後の日本を統治したGHQに超リベラル(コミュニスト)が多く、社員をレイオフしにくい労働法を残した。その結果、日本に長期雇用習慣と家族主義が生まれ、経営者も社員も長期的利益のために働くようになって成功したとの説明は明快だ。ただし、現在ではその労働慣行の硬直性が問題になっている。

 逆に、米国が四半期の業績を気にして製造業を海外に移転することを心配している。この問題も解決されず、現在では工場の移転先も国債の最大の買い手もチャイナとなり、複雑な関係になっている。

 世界でも飛び抜けた先見の明の持ち主であったようだ。
日本の誇り ★★★★☆
少々古い本で、入手するのに時間がかかった。

これは、SONYのファウンダーの一人、盛田昭夫氏との長時間に及ぶインタビューによって書かれた、SONYの歴史、日本のエレクトロニクスメーカーとしてのモノづくりの在り方、日米文化、国際社会における日本人の在り方等々を内容としている。

戦争経験者にして国際的ビジネスパーソンの盛田昭夫氏の経験を元に語られる内容について、流暢ではないにせよ、とにもかくにも英語を操り世界を相手にビジネスを行ってきた。そして明確に自己の考えや意見を主張し、敵対するのではなく今後に向けた建設的な関係を構築するための議論などなど。英語学習者という観点からも非常に尊敬できるし、学生として、これから社会人になる上でも心に留めておきたいことが満載である。
日本全体を見ていたスケールの大きい経営者 ★★★★★
ソニーに関することから、日本及び世界の経済に関することまで書かれており読み応えがありました。
前半に筆者の生い立ちがかかれており、自叙伝のない筆者の著作としては貴重な記述であると感じました。
後半は主に貿易の面から日本の進むべき道が示されています。
バブル崩壊を予言しているようであり、現在の日本にも当てはまる部分が多々あります。
現在のベンチャー経営者に、このようなスケールが大きく幅広い目線で行動できる人はいないように感じました。
非常に面白く、また日本の技術力に誇りを持てるようになる本です。
盛田氏の経営方針とソニー・スピリット ★★★☆☆
今から21年前、1987年に発行された、盛田昭夫氏(故 ソニー共同創業者)自身の
考えが語られた著書です。
前半は盛田氏の生い立ちから始まり、ソニーの海外展開までの経緯、盛田氏と家族の
アメリカでの生活などが当時のエピソードを交えて語られています。
後半は、主に経営についての自身の考えが語られているのですが、比較の対象にあが
っているアメリカ式の、レイオフと海外に生産拠点を移すことによる産業の空洞化が、鏡
像のようにバブル後の日本にあてはまるように感じました。

「アメリカの産業界は肉を削がれて骨ばかりになりつつある。そして同様のことが欧州
全域に起こっている。日本の企業の中にも、まもなく同じ運命に直面するところが出て
くるだろう。」(第9章 世界貿易より P325)

と、すでに産業について日本企業に警鐘を鳴らしている点があった事に驚きました。

読み応えのある本です。盛田氏が、ソニーで働いている社員が幸せでいる会社を築こう
と努力し、常に新しい経営の形を模索していた様子は、ソニーの信念、「ソニーは開拓者」
であり、「いつも未知の世界に向かって開かれ」「はつらつとした息吹に満たされている」と
いうソニー・スピリットが貫かれていると思いました。
ソニーと会社経営に興味のある方に。但し時代背景は20年前ですので、時間のある時に
じっくり読むことをお勧めします。そのため星3つに止めました。

あと冒頭に盛田氏が60歳ではじめたスキーの写真が載っていて、本田宗一郎氏が77歳で
フランス山頂からスイスまでハンググラインダーで飛んだ写真を思い出しました。
3つ子の魂100までなんでしょうか。すごい人たちです。