エクストリームのこの素晴らしいレコーディングは、このバンドの驚異の才能を如実にあらわしている。特に、ギタリストのヌーノ・ベッテンコートとヴォーカリストのゲイリー・シェローン(現在のヴァン・ヘーレンのヴォーカル サミー・ヘイガーとすごく似てる)の才能はすごい。このアルバムのヒットは、主に優しく語るMore Than WordsやHole Heartedといったヒット曲に負うことが大きいがこのアルバムの中には、シニカルな世界での愛をテーマにした曲がほかにもいっぱい詰まっている。エクストリームがこのアルバムPornograffittiをレコーディングした時、彼らの頭の中には沢山のアイデアがひしめいていたのだ。その証拠が、例えばDecadence DanceやWhen I'm President、そしてMoney (In God We Trust)等の曲といえるだろう。以上のバラードやラウンジな乗りのWhen I First Kissed Youを除けば、このアルバムはロックに徹しており、なかなかのユーモアをもってシリアスなテーマにも挑戦し、その点がこのエクストリームを説教じみて親切ぶった音から完全に切り離しているといえるだろう。
ファンキー
★★★★★
純粋なHRと同時にファンクを前面に押し出すことに成功した名盤。
ヌーノのギターはもちろん、パットのゴリゴリしたベースもテクニカルでかっこいいです。
もちろん、ボーカルのパフォーマンスセンス、ドラムの腕前も素敵なほどに光る。
派手なギターリフ、ソロを弾くときに乱雑にならないよう、タイトに弾くのは難しいと思うんですが、そういった細かい気配りもあるので死角はないのでは?
ファンクが苦手な人にはあまり伝わらないジャンルではありますが、逆にファンクもロックも好きという人にはかなりの確立でヒットしますね。
捨て曲なし、これは買いです!
EXTREME! 至高の名盤!!!
★★★★★
1990年、EXTREMEの2ndアルバムです。
このアルバムは、EXTREMEの代表作です。
Liveのセットリストに組み込まれるのも、このアルバムからの選曲が一番多いです。
ハードなギター、テクニカルなギターが楽しめる"Decadence Dance", "He-Man Woman Hater"
バンド全体のGrooveが物凄い"Get the Funk Out", "It('s a Monster)"
歌メロ & コーラスワークが素晴らしいアコースティク・バラード"More than Words", "Hole Hearted"
。。。どの曲もLiveの定番です。
(特に、"Decadence Dance"は、オープニングに来ることが多く、
!Hole Hearted"は、お約束の締めソングにもなっています。合唱ですね。)
前作に比べると、Nunoのギターの出番が多くなっています。
切れ味抜群なリフ、超絶ソロ、ギターフレーズのアイデアの多さ etc、Nunoのセンスが爆発してます。
また、バンドの演奏が非常にタイトになっています。
Dr & Bのリズム隊のGrooveは、このバンドには必要不可欠なくらいの存在感があります。
メンバー全員・歌が上手いコーラスワークも、素晴らしいです。
「EXTREMEにとっての『Pornograffitti』」は、
「BON JOVIにとっての『Slippery When Wet』」「MR.BIGにとっての『Lean into It』」に相当します。
ちなみに、"More than Words"は、US #1ヒットです。
ハードロック・ファン以外の方からも、多くの支持を受けた素晴らしい曲です。
「EXTREMEファン」「ギターキッズ」「ファンクロック・ファン」にオススメです。
特に、「EXTRMEのライブに初参戦する人」「Nuno Bettencourtというギタリストを知りたい人」は、必携となります。
また、「EXTREME初心者」にも、オススメです。
ギター・トーンがきつく感じられるかもしれませんが。。。慣れてください!(笑)
初めは、違和感があるかもしれませんが、徐々に、はまっていきますから。
(中毒性があって、習慣になります。健康への害は、ありません。・笑)
至高の名盤!
★★★★★
リンキンパークを始めとする『ミクスチャー』は、斬新な音楽性であっという間に世界を席巻したが、
エクストリームは90年代初頭『ポルノグラフィティ』ですでにその原酒(モルト)を確立されていました。
雨音からアルバムの幕は開きます。ピアノが儚げな旋律を奏でると、ギター、ベース、ドラムが三位一体となって畳み掛けてくる…。
エクストリームは、ボーカルのゲイリーとギターのヌーノに視線が注がれるが、パットとポールのリズム隊が、音楽の幅を幾重にも増幅させ、唯一無二の音楽を聞かせてくれます。
又、ビックハーモニーもこのアルバムでは顕著に見られます。卓越したテクニック、美しいハーモニー、重厚な曲作りで原酒(モルト)を割ると、90年代、HR/HM界至高の一枚を作り出したのかと思わせます。
ファンク・メタルと称された彼らのアルバムの中でも、実に多岐にわたる曲構成によって編成されている『ポルノグラフィティ』は、彼らの音楽性の幅広さと、完成度の高さが間違いなく味わえる名盤です。
音楽をカテゴリーでくくれない証拠がここにあります。
不世出の超名盤!!!!
★★★★★
HR/HM歴十数年になりますが、まだ本作以上の作品に出会った事はなく、以後も出会う事はないと確信しています。それ位の歴史的超名盤です!捨て曲など勿論なく、非常にバラエティに富んだ聴き易いナンバー揃いです。エクストリームと言えば、とりわけ天才ギタリストのヌーノ・ベッテンコートばかりがクローズアップされがちですが…本作に関してはそれも仕方ありませんね(笑)センス溢れるリフの数々、プロも憧れるテクニカル・ソロ(但しこの点に関していつも思うのは、正直ヌーノよりテクニカルなギタリストは多数存在します。それでもプロが憧れる=常人では思い付かないアイデアに溢れているという事です。HE-MAN〜のイントロ&中盤ソロが良い例でしょう)、ビートルズを彷彿させる見事なコーラス・ワーク…本当に素晴らし過ぎますから!勿論ファンなら皆さん承知でしょうが、敢えて初心者向けに補足すると、パワフルなナンバーからバラードなナンバーまで歌い分けるゲイリーのボーカル、ユニゾン・プレーも難なくこなすパットのベース、タイトなリズムを刻むポールのドラムと、他のメンバーの存在も欠かせません。この位にしとかないと、レビューだけで1日掛かりそうなので(笑)最後に1つだけ参考例を。“本作に触れずに死んで行くのは余りに可哀想だ”と思い、洋楽に免疫のある周囲の友人に本作を勧め倒すのですが、メタリカ辺りのスラッシュ系愛好家にはなかなか受け入れられません。初心者の方はこれを基準にして貰えればいいかと…?
EXTREMEならこれ!!
★★★★★
一曲目の静かなイントロから突然爆発するヌーノのギターで1stアルバムを凌ぐ勢いを見せ付けながら秀作のパレードが始まる。
その勢いは全く衰えることなくアルバム中続く。当然「MORE THAN〜」や「SONG FOR〜」をはじめとする素晴らしいバラードもあり起伏に富んだ楽しめる一枚。
ギター小僧にはヌーノの超絶フレーズがたまらないはず。