中古品でも何も問題ありませんでした。
★★★★★
中古品でも何も問題ありませんでした。ありがとうございました。また、よろしくお願いします。
家族がうつになった時に読む本
★★★☆☆
この本は、先ず最初にうつになった人の家族が読むべき本である。(本人は、あとで)
家族がパニックになったり、回復をあせったり、看病疲れにならないために、どのような回復過程を経て、社会復帰していけばよいのか、何度も読み返してイメージ出来るようになって欲しい。その為には、最初にセッション6を読むことをお薦めする。
そして、うつになった家族の人に接して欲しい。
回復過程にある本人に、ここに書かれている内容を全て理解させようとしても、集中力を切らさず読み進むことは難しいと思う。
そして何よりも大切なことは、本人と家族の方とのコミュニケーションである。例えば、セッション2にあるような自己管理シートをつけて欲しい。勿論、本人の主体性や自発性が大切なのだが、その主体性や自発性を維持できるように家族の方が見守って欲しい。
セッション5の「事例から学ぶ回復の心理的プロセス」は、100人いたら100人とも症状や感じ方、家族環境、職場環境が違うのが実態なので、都合の良いところだけ「そう、そう」と思って読む程度で良い。
セッション3の「キャリアリカバリーへの道筋」(副題)は、復職前に読む必要は無い。
安定した状態で通勤が続けられるようになることが先決で、先のキャリア形成、キャリアアップを考えるのは時期尚早である。休職によりキャリアダウンしても、1日1日通えたことに喜びと感謝の気持ちをもって少なくとも1年以上過ごせることの方が大事だと思う。
うつの回復期に読むのにはつらい。
★★★☆☆
うつ病で約3ヶ月休業して復職を迎えたところで、職場でのリハビリとして本書を購読した。
「はじめに」を読んだところ、『あなたの状況に応じて必要な情報のところから読み始めてください』とあったので、目次を見てセッション3から読み始めた。
書題からこの本を購読される方はおそらく同様なのではないかと思う。
感想はうつから職場復帰を迎えるに当たって読むには非常に重く、戸惑ってしまうということである。私が不安に思っていることが学問的・第三者的見地からの表現で羅列されている(難しい用語はあまりなかったが)だけで、手法を求めていた私にとって何の手掛かりをつかむことができない。内容が頭に入らない。
逆に続いて読むセッション4では『復職するだけが人生か』と疑問を投げかけられ、また『職場はリハビリ施設ではない』との辛辣な言葉を目にして、ますます混乱してしまった。
うつ状態から職場復帰を考える際は、必ずしも100%治癒した状態ではなく、まだうつ症状の一部や不安を引きずっていて、何とか会社に戻れるかな、戻りたいと思う頃であろうから、この混乱は同様の読み方をした他の方も陥ってしまうものかも知れない。
本書を全て読んだ後に思ったのは、本書はやはり最初から読むべきであるということ。
うつ病とは何か、から知って、心の動きをセッション毎に自ら感じていく方がよいと思う。
最後のセッション6にうつ病患者を持った家族への心構えが記述されている。これはうつ病患者からの視点でも綴られていると感じられるので、患者本人が読んだ際にも家族の理解に対するお願いやお詫び、あるいは『そうなんだよなぁ』という共感が感じられて非常に参考になる部分だと思う。
また「うつ・気分障害協会」の活動が全体を通じて触れられているので、同協会に興味がある方にはお勧めかも
知れない。
私は『うつからの脱出』を一緒に購入したので、職場復帰への手掛かりを掴みたい方は、こちらの方を
先に読まれることをお勧めする。
サポーターとなってくれる1冊
★★★★★
うつから社会復帰することはむずかしい。とくに軽症うつを引きずっている場合は
復帰しても元通りの集中力が発揮できない。仕事も遅くなる。
私はうつ病になって10年になる。
良くなったり悪くなったりの繰り返しだ。
その間、会社も辞めた。しかし、自由に時間を使えることで、
収入こそ激減したが、何とか生活はできている。
この本は、とくにビジネスマン(サラリーマン)がうつになったとき、
周囲はどうサポートするか、本人は自分をどうとらえるか、
治っても再発を防止するにはどうするか……などが
ていねいに書かれている。
私自身、もとのサラリーマンに戻ったわけではないから
完全な復帰ではないかもしれない。
しかし、うつと折り合いをつけながら生きていくすべを知った。
そのときこの本が小さな支えになったことは事実だ。
地味だけど、誠実で、うつ本人や周囲の人のことをきちんと考えてくれている
良書である。
休職中のサラリーマンの方へ
★★★★★
2002年4月に活動を開始した日本で初めてのうつ・気分障害の心理教育グループであるうつ・気分障害協会(MDA-Japan)の活動内容をもうかがわせる一冊。
休職中のサラリーマンにうってつけの本です。もちろんそのご家族・会社の方、その他のうつ病に関心のある方にお勧めです。 お医者さんの書く本と異なり、まさに生活密着型の内容は、うつ病を知る絶好の機会を与えてくれます。
特にセッション4「復職に向けての心得」は参考になります。