植物バイオテクニックが基礎から実際の実験が行えるまで豊富な図解で記されています。無菌操作のノウハウや、培地の調製法まで具体的に記述されているのでこれ一冊あればメリクロン苗を成育させることができるでしょう。細胞融合や遺伝子組換えまで言及してますが、このあたりはちょっと説明不足で本書だけで理解するには無理があります。それでも植物バイオテクニックについて独学で学ぶ人、高校レベルの化学知識でバイオテクニックを学ぶ実践的な教科書として十分価値ある本だと思います。

第一章でバイオテクノロジーについての基本的な説明が書かれているので、今までバイテクを学んだことがない人でも安心して読み進めていくことができると思います。
写真や図での説明が多いので、とても分かりやすいですよ。