社内恋愛リーマン物です。
部下×上司です。
受けの上司が、男らしくあろうとして、空回りして、逆に可愛らしく見えてくるという・・・不思議な話です。
受けが、リアルに男らしいというか・・・男が想像する男らしいって、こんなのだと思いました。
BLは女性作家が大半で、だから『男らしい』人物を書こうとしたときに、どうしても女性の考える男らしさが、出てきてしまうと思うんです。（読者もほとんどが女性なので、それでかまわないと思いますが）
しかし、この作品に出てくる受けの男らしさときたら、本物の男の男らしさそのものです。
いい面も悪い面も、リアルに男です。
かっこつけで、頭が固いところもあって、やさしすぎるくらいやさしくて、臆病で・・・そんな受けが、包容力のある、年下わんこキャラの攻めに、食べてくださいと、自分の体を差し出したいのに、プライドや固定概念が邪魔をして、素直になれない
っと、そんな話です。

可愛く擦り寄ってくる後輩に、けれど自分は抱かれたいのだ。
と、悩んでぐじゅぐじゅしちゃってる主人公。
火崎作品の主人公たちって、感情移入しやすいのですが、
なぜかこの作品に限っては、入り込めませんでした。
でも、まあ、こんなのもアリか、って感じです。