もう少し順番が体系的ならば...
★★★☆☆
個々の内容には満足できるのですが、12章の順番に規則性が感じられず
元々都内の様子を知り尽くしている人には「あぁ、あそこね」という様に
感じられるのでしょうが...、私の様な方向音痴には混乱が増幅するばかりです。
「何で○○の後に▲▲がまた出て来て、次はそこになっちゃうの???」
できるなら内堀の中側→外堀の外側へというように、章立ての順番を分かり
やすくして欲しかったです。
写真類は豊富なので行き着く際のガイドっぽくなりますし、イメージも湧きやすい
のは良いと思います。
実際に、まずは内堀の中側から散策をスタートしてみました。
意外と歩くので、レンタル自転車の方が良いですね...
何気ない日常を、色彩豊かに―
★★★★★
本書は、アウトドアや歴史、軍事など
多くのジャンルに関する著作を手がける著者が
江戸城にまつわる史跡を巡り歩く著作です。
二重橋、天守台、松の廊下跡、田安門、桜田門
など皇居や東御苑の定番のポイントをはじめ
鉄道沿線や高速道路の横にわずかに残る石垣や
江戸時代には旗本たちが住んでいた麹町界隈
―などを巡り歩く12の散歩コースを、
エピソードや現在の様子を踏まえ、紹介します。
私自身の散歩コースということもあり、
高速道路と線路の狭間に見える外堀の名残り
高射砲台の跡を利用したベンチなど
興味深い記述は多くありました。、
とりわけ、清水谷公園にある四角い石が
江戸時代の水道施設の一部だったという記述は印象的で
何気なく見ていた景色が、いっそう色彩豊かに見えてきそうです。
地下鉄の駅から目的地までの経路や景色など
著者が実際に歩き、目にしたものをそのまま記しているので
現地に行ったことがない方も
読みにくさを感じず、読後は実際に行きたくなること間違いなしの本書。
東京観光のお供としても、
ウォーキングやランニングのお供としても、
ぜひ、多くの方に読んでいただきたい著作です☆
これは何の本なんでしょうか?
★★☆☆☆
本の題名が「江戸城を歩く」となってますが、これは江戸城を歩くんじゃなくて、江戸城跡とその周辺の東京ガイドブックです。
東京のガイドブックとしてはいいのですが、江戸城とは違うでしょ?
それに江戸城といっても、どこに江戸城があるんでしょうか?
とは言いつつも、もう江戸城は存在しないのは知ってます。
だから、絵でもCGでもいいから、江戸城を復元しようとか思わないのでしょうか?それさえあればかなりよいガイドブックになるんですけどねえ。
オススメ!
★★★★★
東京の街をぶらぶら歩くのが好きな人には本当にオススメの一冊。
お堀や旧街道、良く知っている偉人?歴史人の名前もごろごろ出てくる。
現在と過去をつなぐ接点がここにあると思う。
持ち歩きもしやすいし、眺めながらの東京散策で新たな一面が発見できると思う。
身近にある江戸城の名残
★★★★★
「江戸城って、今の皇居のことでしょう」と思っている人は、江戸城本来の姿があまりに広大なことに驚かれると思う。そして、大震災や戦争の惨禍、高度成長期の大きな荒波に耐えて、今なおその遺構が断片的ではあれ都会の片隅に残っているという事実。通勤途中、普段何気なく目に入ってくるあの石垣の残骸が本来の江戸城のものだとしたら、見方も変わってくる。
江戸城の遺構を巡ることにより、東京の意外な側面が見えてくる。新書版というサイズも歩きながら見るには好都合。今度の週末は、この本片手に東京歴史探訪というのもいいかもしれない。