機械材料が身近に感じられるようになる本
★★★★☆
電気工学を学ぶ中で機械工学は概論として学んだくらいでしたが、諸般の事情で機械設計を行なうことになり、一から勉強することになりました。機械材料は当初、なかなか親しみをもてず、「これではいけない」と思っていた中、まえがきに「本書は鋼に関する常識的な事柄をやさしくおはなし風にまとめたものです。」と書かれた本書を見つけました。そして鋼の歴史、様々な鋼の話、品質に関することなどを読んでいるうちに、鋼が身近なものに感じられるようになりました。
既に20年以上前の本で鋼材の技術開発は日進月歩であることから、内容的に旧さも感じますが、本書の最後に19ページの鋼用語小辞典も収録されていて、基礎知識を身につける上で現在でも参考となる本と思います。