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星の非常シグナル (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-378 宇宙英雄ローダン・シリーズ 378)

価格: ¥609
カテゴリ: 文庫
ブランド: 早川書房
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八十年計画が招く想定外の危機を乗り越えろ!悪夢ローダン・シリーズ第378巻。 ★★★★★
戦略家ケロスカーが立案した八十年計画の端緒に惑星ロルフスで繰り広げられる悪夢の如き危機の顛末と女性優位社会オヴァロンの惑星でのブルとロワの苦闘を描く大長編SFスペース・オペラ宇宙英雄ローダン・シリーズ第378巻。本巻の執筆者は巧みなストーリーテリングで読者を魅了するエーヴェルスとフランシスです。最近のローダン物語の傾向は、最初は概ね順調に進むが次第に雲行きが怪しくなり遂に予期せぬ凶事の勃発で絶体絶命の危機に陥るハラハラドキドキの展開で、何時もながら毎回短く150頁以内にきちんと収めてお話を完結させる作家陣の見事な腕前には誠に感心させられます。
『ケロスカーの逃走』H.G.エーヴェルス著:八十年計画が露見したと思い込んだケロスカー3体の逃走に加え幻影と化したロルヴィクと相棒タッチャーの救出という難題にローダンはミュータント部隊のラスとグッキーを派遣する。本編ではケロスカーを巡って原住種族オンタク人とコウモリ種族ヒュプトンが入り乱れる大騒ぎにタッチャーが浅はかな行動で更に事態を悪化させる最悪の状況と今回は深刻過ぎて笑うに笑えません。『星の非常シグナル』H.G.フランシス著:ブラックホールに呑み込まれる直前にテラから脱出したブリーとロワはオヴァロンの惑星に移住しローダン帰還に備えた「星の非常シグナル」発動とレムール艦拿捕の二大作戦に着手する。本編では過激な女性大臣の暴走によるブルの生命の危機、嘗てアラスカが苦しんだエネルギー藻の復活と、まさに手に汗握るスリルが最後まで持続します。
本巻の翻訳者、五十嵐洋氏のあとがきはエーヴェルス好みの表現の話で、懐かしい松谷先生のエッセイを再録されています。思えばブリーは自分の責任でなく一時アフィリカーになったり、華々しいスター級のミュータント達に去られたりと不運が続き、地味で損な役回りが気の毒なので早く仲間達と合流させてあげたい物だと思います。