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人間形成の日米比較―かくれたカリキュラム (中公新書)

価格: ¥693
カテゴリ: 新書
ブランド: 中央公論社
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comparative study ★★★★★
研究方法は、価値の二項対立の設定を初手とします。
そこに直線がイメージされます。
対立の軸が複数あると、徐々に意味が深化してきます。
あとはバイアスの測定です。
いずれに傾斜するのか。

平成4年に、この本の読書会に参加しました。

日本の教室では、掃除のために一斉に机やイスを教室の後ろに移動させます。

この教室の日常に求められている隠されたカリキュラムの1つとしての「先取り」のルールが、日本の教育環境における歴然とした特徴である、と例をあげます。
子供をアメリカの教育システムに入れる前に ★★★★★
潜在的読者層にはこれからお子さんをアメリカの学校に入れる予定の方も多いと思います。日本ではしっかり平均的に育っており、英語力も大丈夫と思っていても、アメリカの教育システムに入った途端に子ども自身が混乱・親が途方にくれる可能性が高いです。それがなぜか、この本をさらりとでも読めば納得できると思います。是非事後ではなく事前に読んで頂きたい本として強く推薦します。日本の子供は躾がなっている、アメリカの子供は自由でハチャメチャ、は大きな誤解です。私自身悩みながらアメリカで子供を育てていますが、日本人のお子さんに出会うたびに「いい子なんだけど、周囲からはひどく甘やかされた子と思われるだろうな」って思います。ご両親ともに全く悪意がないだけにすぐアドバイスし辛いものです。はっきり言ってアメリカで見かける日本人の子供はワガママ、甘やかされ放題、自分の面倒が見切れない、という印象です。それがきっかけでツマミ者にされる子もいます。子供、子供と書きましたが、不思議なことに常にそれは幼児・小学生の小さな子供ばかり。当たり前のことだと思いますか?この時期のアメリカ人の子供たちは責任感をもって自立しているのです。公立学校に入るにも、私立学校に入るにも、基本は同じです。幼少期のお子さんもお持ちの方必携。ご家族やお友達が子連れで赴任される方は是非プレゼントされるといいかと思います。内容を深く実感するのは渡米後ですから。
日米における初等教育の比較 ★★★★★
日米における人間形成を比較するために,両国での子供に対する考え方,子供のしつけ方,親子関係,初等教育での学校,教師,生徒の関係などを説明.その後「個と集団」に対する考え方と,個が集団へ同調する2つのモデルを検討している.日本において,個の集団への同調が構造化され方向付けられているとする著者の洞察は興味深い.本全体を通して文献の引用や,実地検証による具体的説明が豊富で説得力の高い内容となっている.日米それぞれの公立校と私立校を調査し,またアメリカでは貧困地区の学校も検証しているのはユニークだと感じた.日米の教育事情に関する実際的な資料としても有益で,日米両国で教育を受けカルチャーショックと逆カルチャーショックに交互に経験した著者自身の体験談も面白く読!んだ.

本書を読んでもう一点有意義だったのは,日米双方の教育を比較文化的に検討する際に用いられるステレオタイプ的な見方(比較軸)にどのような偏りがあるかを指摘していること.日本人がアメリカでの教育に抱く一般的視点と,アメリカ人が日本での教育に抱く一般的視点のそれぞれに,どのような偏りがあって,それがどのような文化的背景に拠っているのかを説明している箇所は実に興味深かった.