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ビター・スイート・レシピ (ディアプラス文庫)

価格: ¥605
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新書館
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可愛らしい子鹿ちゃん ★★★★★
焼菓子店のオーナー兼パティシエ×引きこもりの大家さん
勤勉で明るく懐の深い攻・宇佐見
自分に自信が無く常に後ろ向きな受・健太

亡き祖母から受け継いだ店舗兼住まいに引きこもっている健太の元に、
焼菓子専門店を開くべくテナントとして借りたいとやってきた宇佐見。
このキャラ設定がまず好き。
引きこもりの子が直接誰かと出会って恋をする。
その出会いの過程に不自然さが無いし、
陽と陰、明と暗、全く違う性格がすごくよく出てる。

健太はどこまでも後ろ向きなネガティブ子鹿ちゃん。
何に対しても「失敗」を恐れるあまりマイナス思考に陥り、常におどおどと臆病な言動をする子。
ツンデレや竹を割ったような性格のキャラを好む方にはイラッとする人種だと思われますが、
私は自虐思考のネガティブ受けが大好物なので、健太はまさにツボ(笑)
一方の宇佐見は明るく前向きな青年です。情が厚く懐も深い、とても温かい誰からも愛される人。
仕事を愛し人を愛す。一途で真面目。
だけどエロい冗談もサラリと言っちゃうあたりに過去の奔放さがチラリと(笑)

宇佐見と出会って再び時間が動き出した健太の繊細で複雑な心の動きが手に取るようにわかるし、
健太のお兄ちゃんのちょっと間違った愛情表現には困りモンだなと思ったけれど、
兄弟ゆえの強引さや傲慢さがリアルで、すんなり話に入り込めました。
なかなかキスから先に進まない二人がようやく結ばれた時の健太の子鹿ぶりが可愛かった(笑)
めっさ印象薄かったんですけど…… ★★☆☆☆
こう、味のない麩を食べたように薄い印象しか残りませんでしたよ。
引きこもり元優等生と、その店子さんで爽やか明るいタイプの恋愛。
年上の店子さんは少し天然的に爽やかで、引きこもり君はおどおどしながらも少しずつ彼のペースにはまっていって気持ちを開いていく。

恋愛としてはありだし話もすっと入ってくるけど、全体的に言動が薄くて上っ面だけ舐めて読んだ感じになっちゃった。
気持ちが伝わってこないっつうか。
店子さんが引きこもり君のどんなとこが好きになったのかもわかんないし。
せっかく優等生の兄さんとの確執とかあるのに、それも中途半端に絡んでくるだけでもったいない。

抱き合わせ後半部分も後日話で、今度は店子君の元彼とか出てきちゃうけど、これも型にはまったネクストステップって感じで新鮮さも意外性もない。

悪いわけじゃないけど、明日になったら読んだ内容忘れているだろう一冊だな、こりゃ。
長年のファンとしても・・・ ★★☆☆☆
率直に言わせてもらうと、やはり既視感のある内容です。

家族との問題を抱えていたり、癒えない心の傷を持っている受と、それを包容力でもって受け止める攻、という構図は月村さんの得意とするところだと思っています。視点が暖かいので読後感が良く、新刊は必ず購入しています。
ただやはり今作に関しては、他の方も書いているとおり「spring has come!」に被る部分が多いと思いました。それを否定されている方が複数いる事に逆に驚いています。

また、ひきこもりだった受の今後についても、ちょっと「?」です。正直なところあれで生計を立てて行けるとは思えません。ずっと攻の庇護下にあるとの前提が感じられて、成人した男としてそれはどうなんだろう?と思いました。

白泉社ノベルス以来の月村さんのファンですが、今作についての評価は星のとおりとなってしまいました。今後の作に期待しています。

蛇足ですが、私の月村さん作品のお気に入りは「エンドレス・ゲーム」「レジーデージー」「believe in you」「もうひとつのドア」です。
やはり大好きです☆月村奎先生! ★★★★★
とっても久しぶりの新刊に非常に嬉しかったです。

内容は、待った甲斐が、十分ある作品だと思います。
うまく説明出来ませんが・・・

月村先生の作品は
欲しい言葉をいつもくれる感じがします。
今回もそうでした。

お休みしたい方、疲れてる方、
自己嫌悪がひどい方・・・そんな方にお勧めしたい本です。

他の方と重複してしまう意見ですが・・・
私も、設定やキャラ等がかぶってるとは感じませんでした。
十人十色でしょうなので、いろんな意見があるとは
思いますが、かぶってると感じる方がいる事に私は驚きました。

まずまず… ★★★★☆
久しぶりの月村作品。待ってました!!と購入しました。
引きこもりの心境だとか、親の抑圧だとかは細かく描写されていて感情移入はしやすかったし、物語にも入りやすかったです。
ところどころで織り込まれる月村節に、指先がチリチリするような切なさを味わえました。
が、何か物足りないという感じです。
主人公が立ち直る課程だとか、周りへの関わり方が最後まで甘くて「これで更正か?」と消化不良な気持ちにはなりました。
もう少し、お兄さんが報われれば…という気持ちもありますね。
もう一歩踏み込んだ内容を、期待したいです。