好き好きかもしれませんが・・・。
★★★★☆
今販売されているCDは、音の情報量をまとめるため可聴音域20HZよりも高い音を切り捨てて録音しているらしい。しかし、「実はこの聞こえない音や切り捨てている振動のなかに、音の豊かさや癒し効果があるのでは・・?」と考えた製作者が音楽ではなく振動そのものに焦点を当てて作ったCDである。宇宙にある全てのものは、振動している。・・とするなら、悪霊も(ネガティブな想念も)振動を持った存在である。だからお寺や神社では必ず魔よけのために鳴り物があったり、拍手を打ったりする。お祭りでは太鼓をたたく。あれは聞こえる音そのものよりも鳴り物が出す振動によって、低い振動のものを聖域から追い払う厄除け効果を昔の人が知っていたということかもしれない。
なので、リズムそのものを求めたヒーリングミュージックを期待する人には、このCDは向かない。クリスタル・ボウルの音を聞き続けるこのCDは、お寺の鐘がなった後の余韻をひたすら聞き続けたような違和感や、時に振動に乗ってヘンな揺れやめまいを感じるあたり、苦痛に思うかもしれない。
しかし、宇宙からの高い振動(光)を受けることに意味を感じている人なら、その振動数よりは(物質界の音なので)ずっと低いとしても、自分の体や感情に滞っている低い振動数のツマリを取る意味としては、宇宙の振動数では疲れを感じすぎる体のための緩衝材としても有効かもしれない。
実際にアメリカでは病気ごとにあわせた特定の周波数を聞くことで、全身の体液がその振動を受け、毛細血管が活性化され汚れがとれたり、病気が癒されたり、回復が早まったりする効果をもつ、そんな民間療法も存在するので、民間療法として利用するのが好ましいかもしれない。ためしに鎌倉のお寺でコンサートを開いているようなので、くりすたり庵のHPでチェックするといい。(※振動を聞く生のほうが効果はより高いだろう。)
お勧めなのは、自然の波動を再現する「波動スピーカー」で聞くことだ。ホテルリッツのスィートルームに入っているこのスピーカーは、決して内容から言って高くない。音の振動を重視する人ならぜひ検討してみてほしい。