プリエとかポール・ド・ブラのような基本中の基本も、完璧にマスターするのはなかなか難しい。それを明快な写真でとても丁寧に解説してあって、感動ものです。首の傾き、バーをにぎっている手の位置など、レッスン中にはなかなか先生に聞けないことが、ていねいに書いてあり、とくに青字のｐｏｉｎｔがとても役にたちます。　それに「やってみよう！」で、いろいろなストレッチも紹介されていて、内容はもり沢山。モデルのお二人がとても可憐なのも魅力的。
　ＤＶＤはやや物足りなかったけれど、役に立つ初級教本だと思います。

この本を読んだ後、あるいは平行して観る価値があるのは「クララのヴァリエーション・レッスン」（ＤＶＤ）です。女性のパートですが、実際のバレエ団、バレエ学校が将来を担うバレエダンサーをどのように指導しているかが手にとるようにわかります。内容は「フロリナ王女のヴァリエーション」「ジゼルよりペザントのヴァリエーション」「メドウーラのヴァリエーション」「キトリのヴァリエーション」「オーロラ姫のヴァリエーション」です。バレエ入門者、初級者、中級者のどなたが観ても参考になります。ちなみに牧阿佐美バレエ団、橘バレエ学校が協力して作成したものです。指導は小倉佐知子先生です。残念ながらＡｍａｚｏｎでは扱っていません。Ｙａｈｏｏショッピングで購入できます。絶対損はしません。

モデルをやってる伊藤友季子さん、青山季可さんはスタイルが良いし基礎もしっかり
しているのでしょうが、できればレオタードだけでやってほしいです。
巻きスカートがあるのでアンデオールとかが分かりにくいです。

ＤＶＤは短いパを断片的に見ることができます。
何度も確認できるのが良いと思います。

ただ、できれば、いくつかのパを組み合わせたアンシェヌマンを一つくらい入れて欲しかったです。

ＤＶＤは、それぞれのパがどういうものか、という短い映像が納められているだけです。パとパのつながりなどは見られません。
また、ＤＶＤには音楽が入っていません。これは音楽が必要ないくらい短い動きしか収録されていないので仕方ないかもしれません。
本のほうは説明も詳しく、入門時にパの名前と動きを確認するには良いと思います。
お手本を何度でも見られるというのは大きなメリットだと思います。

私は、大人になってからバレエを習いはじめて、２年で、これまでに何冊か、レッスンの本を購入しています。その中で、この本は、一番わかりやすかったです。まず、見本のポーズの写真のひとつひとつが細かくとられていて動きがわかりやく、説明も丁寧です。また、それぞれの動作をする際のポイント、悪い見本なども、たくさん掲載されていて、助かります。用語の説明もしっかりしていて、例えばタンデュは「張る」の意味。第一ポジションまたは第五ポジションから、片ほうの足のゆびで床をさすりながら脚を出す動きです。というようにわかりやすく正確な説明です。
バレエを習い始めたけど、なんだか、用語がわからないとか、今ひとつ先生の模範のようにはいかないけど、どこが悪いのかわからない人には、とても頼りになる本だと思います。ちなみに付属のＤＶＤはわかりやすいですが、音楽はないですので、あっさりした印象です。これは、一緒に販売されているＤＶＤを購入した方がよりよりのかもしれません。でもとにかく、お勧めです。