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2分間ミステリ (ハヤカワ・ミステリ文庫)

価格: ¥546
カテゴリ: 文庫
ブランド: 早川書房
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あまりオススメは… ★★☆☆☆
オチはまだ納得できるほうですが、訳がどうかと…
例えば一問目の問題文より

エアコンの効いたパトカーのハンドルを握っているモナハン保安官の隣の助手席に乗り込んだ。

理解するのに少々時間を要しました。せめて句点くらいうてよ!って感じです。訳の人は実はアルバイト大学生かもしれません。
これでミステリですか? ★★☆☆☆
見開き2ページのためのネタをこれだけの数そろえて小話にしたてる苦労は忍ばれる。
が、いかんせん面白くもなんともない。解決を読んでも、してやられたという快感はなく、なんだか「高い山では水は100度以下で沸騰するのです、したがって彼の話は嘘です」みたいなどうでもいい雑学本を読んでいるような印象しか残らないのだ(もちろん、こんなネタはありませんよ)。唯一面白いのは、天地逆印刷の解決編を、本をひっくり返して読む操作である。めくっているときに他のページを読んでしまわないか、これだけはドキドキする。

これでミステリを名乗るのはひどい。3分の1も読んでいないが、もういい、読まない。古本屋行き。時間をつぶすならもっと面白いことはいくらでもある。

短い時間で充分楽しめる ★★★★★
なんといってもすごいのは、全てのストーリーがほぼ2ページに収まっていること。
そして全ての謎を解く鍵はその中に・・・。

同じジャンルで有名なものに『5分間ミステリー』シリーズがあるが、
私はこちらの『2分間』の方が好き。
理由としては、まず、登場人物が決まっていること。
ある意味連作ともいえるだろう。

毎回の謎を解くのは高名な犯罪学者のハレジアン博士だが、
1話ごとにモナハン保安官やキンブル保安官、ウィンターズ警視といった警察官ほか、
自称プレイボーイだがいつも最後にへまをするシリル・マーキン、
博士とデートしては回想という形で謎解きに付き合わされるオクタヴイア、
一攫千金を夢見てはことごとく詐欺に引っかかりそうになるバーティー・ティルフォード、
博士をひっかけようといたずらを仕掛ける有閑マダムシドニー夫人など、
脇役の個性と特徴がはっきりしすぎるくらいはっきりしている。
それが、ともすれば味気なくなってしまいがちなこの手の短いパズル・ミステリに、
多分に彩を与える結果となっているのだろう。

ただし、同著者の児童向けミステリ『少年探偵ブラウン』と、
内容的に全く同じ謎解きが多用されているので、
それをどう感じるかは読む人それぞれだと思う。

寝る前に2〜3話謎解きを楽しむには、申し分ないシリーズである。

かつて”百科事典”くんに憧れた方々へ ★★☆☆☆
同じ作者の同じようなミニ・ミステリ!と読もうとするなら、まず一話目は飛ばしましょう。設定やトリック、小道具まで”同じ”譚に、愕然としてしまいますから。

70あまりの譚には、他にもかつて「少年探偵ブラウン」で使われたのと、まったく同様のトリックによる譚が見受けられ、ソボル氏が「少年探偵ブラウン」とどちらを先に書いたにせよ、こうまで平然と同じ手をひねりなく繰り出されると、ちと首を傾げたくなります。たくさんの話を産み落とさなければいけない苦労は分かりますが・・・。

「少年探偵ブラウン」を未読であれば、それなりに読めると思いますので★をひとつ加えて下さってもいいです。ただ、ミステリのショートショートとしてみても傑作が多いとはいえないので、電車や待ち時間のお供とするのがいいのではないでしょうか。

続編も出ていますが、私はむしろ「少年探偵ブラウン」を読み返したくなりました・・・。

究極のミステリ小説 ★★★★☆
簡単に答が解るものもあり、答を読んでも全然納得できないものもある。
しかし。
2ページで一つのミステリを完成させる、ということは「間違いなくその2ページの中に鍵が入っている」ということである。答がたった2ページの短い文章の中に隠れていることが保証されているのである。
それなのに、パズルとしてここまで成立させている、というのは、驚異的である。
さらに、翻訳もこの緻密な技を邪魔しておらず、秀逸であると思う。