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幽霊博物館 (文春文庫)

価格: ¥460
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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幽霊話 ★★★☆☆
五篇の短編集。
表題作の「幽霊博物館」は怖いというフレコミの装丁となっている。
しかし、この作品はあまり怖くはなく、幽霊話で貫かれていて、結末自体も曖昧。
物語の推理性は、それなりのものだが、結末は「何だこれ?」という印象だ。

「火葬場の煙はななめに上がる」は、想定そのものが傑作だ。
何しろ、火葬場で今焼かれているはずの人物が、こちらに向かって、手を合わせているのだから。
それなら、今焼かれているのは、誰の死体なのか?
非常に面白い展開を見せる。

著者は時々、軽妙な文体で、非常に残酷な内容の作品を著わす。
むしろ、そのアンバランスさに、怖さを感じる。

ただ、本書の表題作は、あまり怖くなかったので、星3つとした。
怖いのかな? ★★★★☆
・・・怖いかどうかはさておき

デートを邪魔されっぱなしですが(笑)事件が起きれはそんな事は忘れて事件に集中
お決まりパターンから事件の発生と、けれど軽いテンポのノリが心地良くて安定した面白さは今作も変わらず
流石、と思います