今までのアルバムで一番AOR色が強く、しげるさんがもっとも
表現したかった感じの内容となっています。
タイトル・トラックの♯１なんかブライダルソングの定番になりそうな
出色のラブ・バラード。
もともと美味い歌い手だったしげるさんが、ようやく辿り着いた
これが‘答え’でした。名曲『愛のメモリー』のイメージが強すぎるのか、
他の佳曲がその陰に隠れてしまうのも考えものです。

これからのアルバムはプロデュースは他の人に任せて歌唱だけに専念するような
スタンスが良いように思えます。これから、いい歌がまだまだ聴けそうな
そんな予感を感じさせる好盤です。

私は、中学生の時から大ファンで、２５年経ちました。
松崎さんの歌唱力は、ダイナミックです。大人の愛の歌をじっくり聴くと
不思議と感性が研ぎ澄まされていくのです。自分もそのドラマの主人公に
なってしまうほどです。歌の世界からの語りかけが、すばらしいです。
ほろ苦い恋愛経験ありの人もあまずっぱくときめいていたあの頃の自分を

なつかしく思う人も、ラブバラードの世界をどこまでも追い求めて聴いてほしいです。人生の愛の手引きにつかえます。
人はどこか、ロマンを抱いて生きているものなのです。