メロデス系バンドのメンバーが立ち上げたと言うことで、やっぱりデスメタル系かなと思いきや……これ、デスじゃないです。演奏はスレイヤーをもっとストレートでメロディアスにした感じですが、ヴォーカルは僕の感性で言ってしまうとパンク系です。とは言っても本物のパンクみたいにガムシャラに叫び散らしているわけでもなくリズムは安定しているし、声もメタルらしい力強さがあります。ジャンル的にはデスラッシュに分類されたりもするようですが、このヴォーカルを考えるととりあえずデスメタル系には入らないと思います……これは多分、普通のスラッシュメタルです。

スウェーデンのスラッシュメタルバンド、ザ・ホーンテッドの1st。

AT THE GATESなき後、その精神性を継承するギターリフでスラッシュサウンドを展開。
硬質に疾走する直線的なスタイルは分かりやすく、クールで実に格好いい。
メロデス風の叙情度が上がっている2ndの方が楽曲としての完成度は上だが、勢いある疾走スラッシュメタルとしてはこちらか。

最近の僕はメタルにかなり食傷気味で、へヴィロックやパンクに傾倒していた。しかし何気に手にとったこのＣＤ・・・いいじゃない。

　音的には、デスというかスラッシュというかメタル直球ど真ん中なのだが、特筆すべきはそのギタープレイ。リフジャンキーのごとくカッコいいリフを聴くと震えがくる僕にとってこのＣＤはまさに、マストアイテムとなりました。我こそリフジャンキーと自負する諸君にぜひ聴いてほしい。