40年前に発売されたアルバムですが、今聴いても新鮮です
★★★★★
ボサ・ノヴァが好きで、リアル・タイムでセルジオ・メンデスとブラジル’66を良く聴いていました。セル・メンの弟分とも言うべきボサ・リオの「サン・ホセへの道」がヒットした当時は、日本でボサ・ノヴァが大変愛されていた頃でもありました。
ボサ・リオのヴォーカル・紅一点のグラーシニア・ラポラスの歌声がとてもステキで聞き惚れたものです。
ディオーヌ・ワーウィックのヒット曲でボサ・リオの代表作とも言える「Do You Know the Way to San Jose?(サン・ホセへの道)」は、いつ聴いてもいいですね。バート・バカラックの軽やかさとブラジルのエッセンスの融合が感じられるアレンジで気に入っています。
当時、大変ヒットしていたフィフス・ディメンションの「Up, Up and Away(ビートでジャンプ)」のカバーも、原曲よりビートが利いており軽やかさを感じます。ボサ・ノヴァというより、ポップス路線を意識した音作りです。
「Wave(波)」は、アントニオ・カルロス・ジョビンの名曲で、セル・メンも取り上げていますが、ボサ・リオのほうがシンプルでボサ・ノヴァの雰囲気が感じられます。
彼らはこのアルバムしか発表していないので残念ですが、若い世代の方に是非聴いていただきたいCDです。