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有元利夫 絵を描く楽しさ (とんぼの本)

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: 新潮社
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のめり込みそう ★★★★★
NHKの新日曜美術館で「有元利夫」をやっていた。たしかにどこかで見たことがある絵だった。もっと知りたくなった。

この本では、有元氏本人が自分の作品を解説している。風化したような感じを、「いかにも時間そのものが喰い込んでいる感じ」「時間を沈ませる」というような独特の表現であらわしている。また中学生のころから模型飛行機(ソリッドモデル)を作ってもただ一人、いかにも使い込んだ飛行機という感じを出して作っていたこと、額縁にも古色を出すために虫食い穴を歯科用のドリルで開けていたことなど、面白い話にどんどんと行き当たる。

さらに興味深いのは、絵や彫刻をみることに関して気に入ったものに出会った後の有元氏の態度である。こう書かれている。「次に僕の中に生まれてくる気持ちは「もっと見たい」ではなく、「欲しい、作っちゃえ」なのです」、また「ジャコメッティを見て、くらっとするほど感動した友人に「僕だったら、その帰りに金物屋に寄って針金買って、家についたらすぐ作り出すな」といったら笑われた。」これにはまさにこの作家の芸術に対する態度が如実に現れているなと納得。

原画を見たくなった。小川美術館(麹町三番町)で、出会えるらしい。ただし常設展示はなく企画展だけらしい。企画展が開催されるのが待ち遠しい。