瀬戸内晴美は,伊藤野枝のことを高く評価して,小説にしたのではなく,周囲の男性達の魅力を描くことにこだわっているような気がしてしまいます。それほど,辻潤や大杉栄が強く,もろく,愚かで,かっこよく描かれています。
続編に諧調は偽りなりがあります。