3つの生き物をモチーフとし、孤独の感情を静かに歌い上げる。音楽を聴きながら思い浮かぶ光景に涙
★★★★☆
鷹と花と人。3つの生き物を通して、生きていくことで感じる悲しさ、切なさ、寂しさを描き、歌い手手嶌葵が透き通った声で静かに歌いあげる。
鷹は一羽で空を飛んでいる。夕暮れの空を。日が沈みかけたその空は飛んでいる一羽の鷹の気持ちを映し出すように悲しい。だいだい色の郷愁を感じさせる色合いが音楽に乗せて目の前に映し出される。なんとも悲しい気持ちを呼び起こす光景だろう。鷹はどこへ飛んでいくのか。あてもなく飛んでいるのか。それとも悲しい気持ちを紛らわすため。いろんな考えが浮かんでは消えていく。
花は咲いている。陰にひっそりと隠れるように。たった一本咲いているのだろうか。陰の日の当らないところでたった一人で咲くのはどんな気持ちだろう。きっと切ないに違いない。動くことができない花ならなおさらのことだろう。僕ら人間は歩けば日の当る所に出られるけれども花のような植物はそうもいかないのだ。花という生き物の強さが伝わってくる。陰にひっそりと、人目につかなくても、美しいその姿を凛と姿勢を正し我々に見せてくれる。誰に褒められるでもなく、何かを欲しがるわけでもなく。
人が歩いている。誰かと一緒に。でも二人の間には会話はないようだ。なぜかはわからない。でも二人の気持ちははっきりしている。寂しい。人は寂しさを抱えて生きていく生き物だ。寂しかったり辛かったり。ときには生きていくのが困難と感じる時もあるだろう。でもそれらの感情から逃げてはいけない。それらの感情とともに歩んでいくのだ。
3つの生き物をモチーフに、生き物の孤独な感情を描き出す。その切ない歌詞が手嶌葵の美しく透き通った声と共鳴し我々聴く者にその感情を伝えてくれる。本当に切なくなるような音楽で胸が苦しくなる。孤独という言葉は出てこないが生き物の孤独を通して描き出されるその世界は本当に切ない。この曲を通して感じたこと、考えたことは非常に重要だと思った。だからここに記すことにする。
見えぬものこそ。
★★★★★
手嶌葵の歌唱力は、言うまでも無い。
澄んだ、透明感のある声は、美しく、切ない歌詞と相まって、素晴らしい相乗効果をあげている。
曲の構成事態は、シンプルなのに、何回聴いても飽きがこない。
個人的にプッシュしておきたいのは、歌詞だ。
確かに、萩原朔太郎の詩を引用したものだが、そこまで言うほど、使われてはいないし、監督、作詞家としても素人だった宮崎吾郎の才能は、もう少し評価されても、罰は当たらないのではないだろうか・・。
彼女のデビュー・アルバムの「ゲド戦記歌集」でも、一部の協力を除けば、全ての歌詞を宮崎吾郎が手がけているが、なまなかな人では、あそこまでの完成度の歌詞は書けるものではない、と思う。
ゲド戦記抜きで聞いても泣ける曲
★★★★★
いい歌詞、そして素朴な歌い方。なにかノスタルジックな感じがして
頬にじんわりと涙がたれてくるそんな唄です。
ヒーリング効果も私はあると思います。何かこころが洗われた想いがする
そんな唄です。低価格ですのでぜひ!!
コレで泣けなきゃ人間じゃない!!
★★★★★
声のトーンがとても綺麗で、音で泣ける気がします!!
「コレで泣けなきゃ人間じゃない!!」
と帯を作ってくださってけっこうです!!!
劇場で、この歌が流れただけで涙しました!!
美しいメロディーと繊細な声
★★★★★
手嶌さんの声は一言では言い切れない程の"パワー"を秘めていると感じます。
聴くたびに安らぎが感じられる・・・・そんな声だと。
それを最大限に引き出しているのが、美しい音楽。
この曲は聴く人に安らぎを与えてくれる曲といってもいいのではないでしょうか。
今後の活躍がとても楽しみなアーティストです!