「パリ写真」の入門書
★★★★☆
19世紀末‾20世紀初頭にかけて、パリの街を歩き回って、当時の街の様子の貴重な記録として、厖大な写真を後世に残したアジェ。このハンディな写真集は彼の代表的な写真がコンパクトにまとめられていて、入門書としてうってつけ。残念なのは、巻頭の解説と巻末の年譜には日本語訳があるのに、写真のタイトルがフランス語のみなこと。ほとんどが地名なので大体分かるのだが・・・。しかしこの値段でこれだけの写真が収められていれば、コストパフォーマンスはいい。これを開けばたちまち20世紀前後のパリにタイムスリップできることでしょう。