回答のないクエスチョンも多いけど。
★★★★☆
「小児科研修の素朴な疑問」と銘打ってますが、研修医がというより、専修医レベルで病棟業務に慣れたころ感じる疑問を取り上げていることが多い印象で、7-8年目の先生が読んでも、心引かれる項目が「疑問」として挙げられています。しかしながら、結局のところ、明確な回答もなく、期待した分、読んでがっかりさせられる項目も多く、筆者の強調したい部分が不明瞭になっていることもある点がマイナス☆としました。しかし、読みやすくこの手の中ではかなり良い本だと思います。
内容が印象に残りやすい
★★★★★
暇つぶしに読めて勉強になる本です。
ちゃんとした医学書を1ページ目から最後まで読んで、全部頭に入る人には必要ないですけどね。
質問形式といえば「小児科シークレット」なんて本もありますが、日本の医療事情にそぐわない部分もありますので。
続編に期待。
実践的な内容を多く含んでいて、新たな発見も多い本
★★★★★
すべての範囲をカバーする教科書ではないので万人にはお勧めできないかもしれません。しかしながら本書は、実践的内容(例えば、立てない・歩けない子どもの小脳失調をうまく診察・診断する方法は?、心筋炎は心音や頻脈で早期に診断できるか?、虫垂炎の診断に血液検査は有用か?、など)や、これまで医局で教えられていたこととは違う内容や、あまり重要視されていなかった内容を強調して書いていたり(鎮静・鎮痛の重要性など)、読んでいて面白かったです。小児科が扱う領域はたいへん広いため細かい知識を得ようと思うときりがありませんが、この本には原則的な内容が数多く書かれているので日常臨床への応用が利きやすいように感じました。若手小児科医の先生方にお勧めします。
気軽に読める小児科実践向けの本
★★★★☆
小児の心肺蘇生から社会医学的な問題まで、122の事柄が、1-2ページで簡潔に記載されている。あまり深い内容ではないが、もっと知りたければ、文献を読むといいのかもしれない。ちょっとした時間に、パラパラと読むのにはよい。日頃の知識の整理のも役立つ。
ER医師必携の小児救急本!
★★★★★
某大学病院ERで働いていますが小児大好きです。小児科研修に関する本ですが、内容は小児救急に関する内容が結構多いです(多分、編集者の意向なのでしょう)。最近は小児救急関連の書籍が多数出版されていますが、どれも小児科的内容に終始していてERで小児を診る立場としては物足りなく感じていました。小児科医の救急外来での対応に違和感を抱くことも多く小児科医をあまり信用していませんでしたが、この本は一味違いました。小児科志望の初期研修医や後期研修医が皆持っているのもうなずけます。是非第2弾を期待します。分らず屋の小児科指導医たちにきっちり救急医療を教えてあげてください!