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熱物理学

価格: ¥3,990
カテゴリ: 単行本
ブランド: 丸善
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すっきり感(学部生の立場から) ★★★★★
はじめに『熱力学―現代的な視点から』(田崎晴明)を読んでからこの本に取り掛かった。

前提とする知識は大学初年度の数学、プランク定数とは何ぞや、だけ。

プランク定数については『量子力学の考え方』(砂川重信)くらいで大丈夫。

統計力学の一冊目としては広く結果が見渡せてよいと思う。ただし熱力学的なマクロの視点よりもエントロピーを数えて議論するような話がメインなので、他に上述のような熱力学の参考書と併読して、「熱力学」と「統計力学」のニュアンスの違いをはっきりさせることが別に必要な気がする。

計算に飛びが少ないので横にメモ帳を置いて計算を確認する程度ですらすら読める。計算のためにわざわざノートを用意する必要はまずない。章末にまとめもあるのでわざわざノートを取るより参考書をノートとして使用することを薦める。

章末の演習を省くと学部前期レヴェルで10日もあれば通読できる。敷居の低さがうれしい。
量子力学に基づく統計物理学の教科書 ★★★★☆
本書は量子力学を土台にして統計物理学を理解するための教科書で日本の大学の物理学科の学部では昔から定評があるようでよく読まれているようである。本書を読むにはまず、量子力学の基本的な知識は必須である。そのため量子力学の説明は省略して結果のみを書いているので量子力学を一通り勉強してからでないとなかなかなじむのに時間がかかると思う。本書は統計力学の歴史的な成立の仕方を全く考慮していないので熱統計力学を一通り知っている人でないと読むのは難しいので本書を読みたい場合は基本的な熱統計力学の教科書と併せて勉強するといいだろう。そのため星は1つ減らした。
手元におきたい本 ★★★★★
キッテルには有名な固体物理学がありますが,この熱物理学と固体の量子論も名著だと思う.固体の量子論は訳があまり良くない気がするが,こちらは問題ない.半導体の章は仕事柄よく読んでいます.この章に凝縮された内容は濃く,へたな半導体物理の本よりいい.また,化学ポテンシャルの説明は,繰り返し色々な章で出てきて概念が身につくはずです.とにかく,応用に触れながら基礎を身につけられる見事な本です.