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お伽もよう綾にしき ふたたび 1 (花とゆめCOMICS)

価格: ¥463
カテゴリ: コミック
ブランド: 白泉社
Amazon.co.jpで確認
良心的な漫画作品を読む楽しさ ★★★★☆
ひかわきょうこさんの作品に関しては
純粋に「信頼がおける漫画」の一言に尽きるのだと思います。

けなげで芯の強い女の子・鈴音。
「ととさま」と呼ばれることに戸惑いながら許容する夫・新九郎。
この2人が夫婦になってもどこかコミカルで面映い関係。
そこが、読む側に「かわいさ」を感じさせ、
良い少女漫画の土台を作ってくれます。

ただ恋愛関係をエッセンスに入れながらも、妖怪時代劇。
この2人を取り巻く天狗現八郎・庇護者的大狐おじゃる様の心の機敏も可愛らしく
ひかわきょうこさんの作品を読んで、とにかく暗〜い気持ちになることがないのです。

今回の柱に作者が
「エンターティメエントととして楽しめるワクワク話を目標としており」と、
書いてありました。
「=ふたたび=」の世界が、妖怪の悪性に惹かれる人の醜悪を描きながらも、
主要登場人物が、時代に翻弄されながらも誠実に前向きに生きる良さを伝えてくれる
ことを信頼し、完結まで楽しく読んで行ける作品だと思っています。
現実逃避が魅力かな? ★★★★☆
甘いですよね… なにもかもって、言うか…
でも、いい年こいたオッさんが「彼方から」から読むのを止められんのです。

もう、すごく沢山の人が生命財産を奪われている筈なのに最後は何ごとも無かった様なハッピーエンドになるんだろうな〜。

まぁ、むやみに心の闇を際限なく拡大し、人間関係を複雑にしてストーリーが破綻するよりよっぽどいいですが。

というわけで、この作品には「癒し系ちょっぴりアクションファンタジー」のカテゴリーを差し上げたいと思います。

それと、女性漫画家には珍しい、潔いしっかりした線で描かれた上手な絵は毎度、読んでいて気持ち良いです。
末永く頑張っていただきたい方ですな。
やっぱりの再開 ★★★★★
作者自身の事情もあってか、前作は“とりあえず終えた”という感じの終わり方だったので、タイトルにふたたびと付いて再開されたのを知り大喜びで購入しました。
やっぱり、この人の描く漫画はしっかりしていて安心して読めます。
描くからにはいい加減なものは描きたくないというか、いい加減は許せないみたいな印象があるので、実際、この人の作品は何度繰り返し読んでも飽きる事はありません。
それだけにデビューからこちら、かなり長いにもかからわず作品数は驚くほど少ないのですが、だからこそ、数多いる一度読んだら二度と読む気にならず、数ヶ月と待たずに古書店に処分してしまうようなスカスカな一過性人気作みたいな漫画しか描けない漫画家とは、あらゆる意味で格が違うのですよね。

ただ心配なのは、この作者は他の漫画家と違い、連載を引き延ばそうと無駄に話のふろしき(伏線)を広げまくる事は一切しないので、今回の話も、京の事件が片付いたら終わってしまいそうな事です。
今作も5巻くらいは続いて欲しいなぁ…と思うけれど、まあ、どうなってもいいです(笑)
とにかく、この人の描くものには一切の不平不満はありません。
ただただ称賛するのみです。