ハダカの大英帝国
★★★★☆
戦後の世界は、大英帝国の撤退からはじまったようだ。
英本国では、戦時中の配給制に加え、パンまでが配給制になった。
ドイツの占領地域や、インドに供与する必要からだそうだ。
もはや戦後の英国に世界を支える力はなかった。
いや食うものも食わず、がんばって支えようとした。
そうやって手放した地域では、21世紀にいたるまで
紛争の続く地域もある。インドもその例のひとつだろう。
大英帝国憎しの一念で、英国から戦費の借金を取り立て、
丸裸にしたのはアメリカだ。
アメリカはその報いを受け、超大国への道を歩んだというべきか。