CSRの定量的把握の第一歩として
★★★★☆
CSRを考えるにあたってよく課題として挙げられるのが、「CSRを企業価値貢献としてどう評価するか」、「CSRをどのように数値化するか」ということです。
そのヒントとなるのが「CSR会計」。まだまだ発展途上のCSR会計ですが、CSR会計の考え方や事例などが説明されています。
CSRの数値化が進めば、税制やSRIなど様々な応用が効くと思われますので、是非研究を進めていただきたいと思います。
同時に、各社のディスクロージャーでもCSR会計の取り組みが進めば面白いのではないかと思います。
コストをじっくりと考えるきっかけ?
★★★★★
CSR活動に着目して、そのコスト分類をマネジメントシステムや個別の活動ごとに
行っている点に特徴がある。実際に支払った金額を従来の損益計算書のフォーマットからは
読み取ることができない(?)であろう活動についての一定の示唆を与えてくれるが、
その見方などについては若干甘い箇所も見受けられる…
とはいっても、このような形でCSRへの支出をきっちりと見直し、
その見えざる効果(この点は前提か?)について考えることは有意義であると
思うので、☆5つとする。
「おなかいっぱい」、だけど・・・
★☆☆☆☆
今まさに旬な問題を取り扱ったものである。しかし、実際この本の中身を見てみると今流行のものを追いかけているだけであるような印象を受け、あまり斬新さを感じることはできなかった。
また、CSR会計の良さはわかるのだが、CSR会計自体が実際どのようにして企業に対して受け入れさせるのか或いは、それを可能にするような環境づくりに関しては特に無く、このブームが去れば忘れられてしまうような理論ではないだろうか。