ネットは個人の発信ツールということを再認識
★★★☆☆
ネットを使って個人が「自分自身」をPRするためのノウハウ本。
パーソナルブランディングが巷で話題になっているが、その発信方法について詳しく解説されている。
ツイッターの使い方や、フレンドフィード、tumblr、Tombloo、エゴサーチなどSEO対策にまで言及されている。
が、ポイントは発信している情報の質だという。
ツールに偏ることなく中身についても貴重な意見を知ることができる。
フリーランスの人は必見。
しかし、大企業の人は必要ないだろう。
特定のアプリに依存しない、ネット時代の自己売り込み術。
★★★★★
人材情報検索が簡単になり、企業活動が専門家へのアウトソーシングが主流になる中で、自己の強みを積極的に公開して生き抜きましょう、という主旨。主張が特定のアプリケーションに依存しないため、十年先でも通用するでしょう。
具体的には、twitterなどを使った個人レベルのSEO対策を提案。個人名によるgoogle検索で上位に進出し、人材を求める人とのマッチングを狙う。同姓同名の有名人がいない限り、継続的に情報提供していれば可能との話。
セルフブランディングを行うにあたって、人脈の広げ方、発言内容の吟味、個人情報開示のさじ加減まで指南。どんな分野に従事しようと、その分野では専門家。会社からポイと捨てられたときのために、大いに学ぶ点があった。
生き残るためには「セルフプロデュース」
★★★★☆
ネットがあれば履歴書はいらない (宝島社新書) 佐々木俊尚
◎◎◎ (2010.1.23) 2010.8.18 読時間:32,42
(1) 今やネット上では、様々な埋もれた才能に日の光が当たるようになっている。
(2) 一部の人間にしか手にすることができなかったチャンスがゴロゴロと転がっていて、多くの人がそれを掴んでいる。
(3) この状況うをうまく利用して、ネットで自分をブランディング(自分の価値を広めること)してしまう。
(4) 断言しよう。ネットで自分をブランディングする行為は、手書きの履歴書の何百倍ものパワーを持つ。
この方法を知っているのと知らないのでは、自分の仕事キャリアの形成には天と地ほども変わってくる。
(5) 自分に何ができるのかを考え専門性を高め、その技術を多くの人に利用してもらえるようにアピールする必要がある
(6) 評価は第3者が決める
(7) あれこれ悩んでいる暇があれば、とりあえずアウトプットして判断を第3者に任せる。
(8) 自分の得意分野をブログlに書き連ね、それで評価を得ようと考えてはいけない。
(9) アルファブロガー(影響力のあるブログの書き手)のパワーの源泉は内容もさることながら継続していること。
(10) Gmail上でメールを送受信すればスパムメールを回避することができる。
(11) 「メディアマーカー」自分の買おうと思っている書籍や蔵書を一括管理できる。
(12) 『Tweet Music」というiPhoneアプリを使えばiPodから聴いている曲名とアルバム名をツイッターに自動投稿できる
(13) 投稿しすぎない。多くとも日に10回以下。
(14) ブログは結論を最初に書く
(15) SBIビジネスで自己紹介。
SBIビジネスの利点は、自分のプロフィールが一覧できるユーザートップページだ。
(16) ネット上では正義が勝つ
(17) 書かなければ文章は上達しない。
(18) ブログは講演会場、ツイッターはパーティ形式の立食会
(19) どの場所でも、自分の発言に主観やアイデンティティを入れることは重要だ。
(20) 会社だけの細い人脈だけを頼りに仕事するのではなく、ネット上できちんと自分を宣伝して、一般社会からの信頼を得て仕事を請け負っていくような方向にネット業界ではなっている。
// 昔のように人脈だけで仕事をしていく時代は終わった。これからはネット上などで自己アピールし、自己価値を高め、社会に信頼され、仕事に活かしていかなければならない。
ネットは履歴書とはちがう ?!
★★★☆☆
ネットでの自分の評判をたしかめ (エゴサーチ),それを向上させるための技術について書いている. ブログや Twitter やウェブサービスなどといった Web 上の手段をつかって,自分のブランドを向上させる. 著者は相当の努力をはらっているらしい.
その重要性はわかる. しかし,努力すればするだけ,過去の自分と現在の自分とのあいだのギャップをうめるのはむずかしくなってしまうのではないだろうか? Web からわかるのは過去からつみかさねてきたものすべてだ. そこが,すぐにかきかえられる履歴書とはちがうところだ. 現在をきわだたせる必要があるのではないか? もっとも,この本のなかにはこの疑問をとくヒントもあるようにはおもうが…
ツイッターがあれば履歴書はいらない
★★★★☆
昨今はツイッターでも積極的に情報発信をされているベテランITジャーナリストが、自らの体験も織り交ぜつつウエッブを使ったセルフブランデイング術を提案した書。
本書が発売された本年初頭には今ほどツイッターの知名度が無かったこともあって題名にツイッターの文言は無いが、実際には「ツイッターがあれば履歴書はいらない」という内容となっている。
たまさか、小生のツイッターフォロワーの方の実話(ツイッターでのつながりで、リクルートに繋がった事例)も取り上げられていることもあり、親近感が沸くと同時に主張に説得力を感じる。
著者の提案するウエッブ上のセルフブランデイングツールの半分は使用していたが、半分は未体験のものであった。ぜひとも、試してみようと思う。特にツイッターやmixiなどのソーシャルメデイアユーザーの方に本書を強くお薦めする。