Fantasy以降のEWFが好きな人は，わざわざこれを発掘してまで聴く必要はないでしょう．しかしそれ以前のアルバムも好きなら，この記念すべきデビュー盤を聴く価値は十分あると思います．約40年の時を経てEWFの原点を実感できます．ちなみに私が持ってたLPのジャケットは，砂に埋まっている顔だけの女性の頭部から手が３本出ている気持ち悪いデザインでしたーっ．

これが同じﾊﾞﾝﾄﾞの音なのか!?驚愕のｽﾄﾘｰﾄｼﾞｬｽﾞﾌｧﾝｸ集。ﾌｯｸ＆ｺｰﾗｽｱﾚﾝｼﾞには後年のﾃﾞｨｽｺ期を彷彿とさせる"過剰さ"を多少感じるが、全曲踊れるｽﾄﾚｰﾄﾌｧﾝｸで捨て曲は無い。ﾍﾞｰｽははっきりいって工夫がみられず、ﾄﾞﾗﾑはｼﾞｬｽﾞ上がりらしく端正ではあるが黒人音楽特有の重さや揺れがあまりない。ただ逆にその"ﾃｸ"の無さが強烈なｽﾄﾘｰﾄ臭をかもし出すことにつながっている。(1)(2)(4)(5)はｼﾞｬｽﾞﾌｧﾝｸの見本のような踊れる曲。ｸｰﾙ＆ｻﾞｷﾞｬﾝｸﾞの｢LP:Kool&the Gang｣やﾌｧｯﾄﾊﾞｯｸﾊﾞﾝﾄﾞのPERCEPTION期のﾍﾞｽﾄ盤などと近い。

売れ線ではないが、聴くとこれは良い。当時の流行音も取り入れており
良い。ポップスよりもJAZZ色が強いが、売れてないけど
やはり、センスは1流。

表紙等、地味だが中味はお見事。ふたを空けたら中味は空っぽと言う
物よりは、センスはピカイチ。

70年代の音を知るには良いアルバムだね。
ファンキーの原型的な音でもあるので凄い。やはり。