アレンジ狙いどうり、聞きやすい、ただ運転中は心地よい眠魔に御注意！

寺島靖国は１９８７年の衝撃のデビュー作『辛口JAZZノート』以前から、吉祥寺のジャズ喫茶「メグ」の店主として不景気な面をして皿を回していた頃から知っているが、その選曲眼、文章の面白さは抜群で（私小説作家川崎長太郎ファンというのも嬉しい）、彼の出す本、ＣＤもすべて買っているし、衛星放送のミュージックバードも彼の新譜紹介が楽しみで契約して聞いているので（衛星放送はＣＭも無いし、何より音が素晴らしい）、このＣＤも当然購入している。
ジャズは好みが人それぞれで、わたくしはジャズは哀愁のメロディの美学だと思っているから、彼の選曲とは好みが重なり、かつて外れにあったことは無い。今回のＣＤも素晴らしい選曲で、１曲目が始まるや、うわあ、ローリングストーンズの「黒く塗れ」だとその意表を突く選曲と、しかもあのロックを実に美しいメロディで紡ぎ出す演奏に痺れまくった。
多分、死ぬまで寺島靖国選のジャズを楽しむことになるだろう。末永く「ＪＡＺＺ　ＢＡＲ」シリーズが続くことを願う。ジャケットの美女も毎回楽しみである。

このシリーズの最初は2007JazzBarでした。 1曲目を試聴し初めて1分もたたないうちに即！購入しました。
以来とりこになって遡って購入しています。年末恒例発売のようで2009年も終わった・・・。という感じです。
とにかくこのシリーズはオーソドックスでメランコリックな曲が多く夜静かに聴いていると本当にリラックスします。