French Man in the USA
★★★★★
エレガントなスライドプレイをみせるPhilippe。
どもかメロディアスな引き方はやはりフランス人であるからであろうか。
ただ90年代半の作品よりもよりアコースティック、R&Bよりになっているのはアメリカ生活が長いゆえか。
Bluesyな魅力の4.5.8.12等もとても完成度が高いが、どこか核にアメリカ人と違う叙情を感じるのは
僕だけであろうか。広大さを感じる5・12曲目のAT WORLD'S EDGEが叙情的な魅力にあふれていると思う。
参加メンバーはとても豪華で、Simon Phillips (Drums), Pino Palladino(E-Bass), David Frank (A-Bass),
Jeff Golub (E-Guitar), Marc Antonie (A-Guitar), Rick Braun (Trumpet), Michael Davis (Trombone),
Kirk Whalum (Sax), Lenny Castro (Percussion)等となっている。
全体的にかなりR&Bになったのもこのさんかメンバーの影響も影響もあるかな。
個人的には8曲目のROPPONGI BLUESが個性的なアドリブプレイも含めて僕のお気に入り。
もしかして、このアルバムに参加の皆さん六本木の街をよくご存知とこの曲からお見受けしたが。
週末の夜の六本木交差点付近をイメージしてしまう曲である。
そうそう、最後の日本版ボーナス2曲はとてもフレンチなエスプリあふれる楽曲。
このコンセプトのアルバムも聞いてみたい。
アラッ!?
★★★★★
日本語盤の方を先出ししたみたいで、久々に日本語ライナーというものを見ました。彼、N.Y.からL.A.に引っ越した様です。知り合いに、「キミはPaul Brawnと仕事した方がイイヨ」とも言われたとか。
閑話休題、ちょい、アバンギャルドなPhilippeが戻ってきました。けどちょっと今回はSmooth Jazzを意識したのか抑え気味、と、思いきや、常人では発想もつかない、「ちょっとした音の入れ方」は健在ですなー。センスがいい、とは、もうこの人の事を指して言う言葉に違いない。
音的には、David Finck+Scooter Warnerの路線でアコピメインなんですが、過去作の「Halfway Till Dawn」や、「Ready To Go」あたりのシンセの味付けや、再演のAngelique Kidjoがキラっと光ってマス。
また、今回は前述のトリオに加え、L.A.版として新しく、/dr:Simon Phillips/b:Pino Palladinoが参加。
あと、全体的に明るい曲が揃っている気がします。凍てつくN.Y.を感じさせる「Next Voyage」に比べ、Philippe初心者の人もとっつきやすいと思います。よ。
※気になる人は気になる「Roppongi Blues」なる曲、演歌ではありません(念の為)。聞くと、大瀧詠一です(笑)。