マーク式の入試基本問題集
★★★☆☆
本書は、検定教科書で扱われている内容を一通り学習し終えた人を対象に、入試レベルへの橋渡しを意図したマーク式の入試基本問題集です。
問題数は50問。
姉妹書「マーク式基礎問題集13数学1・A[1問1わざ]」と異なる点として、収録問題のレベルがこちらのほうが高いことはもちろんですが、その他に「問題タイトル」「標準解答時間」が問題ページに明記されているところ点があげられるでしょう。
標準解答時間が明記されているのは、より実践的な演習を行う上で、大切なことなのでセンター試験対策の演習用問題集としては、良い工夫と言えます。
収録されている問題については、以下のような特徴があります。
●教科書の章立てに合わせて問題を分類・整理しているため、最近のセンター試験に出題されている「融合問題」は収録されていません。
●検定教科書で「発展」として扱われている内容(=センター試験には出題されない内容)も一部テーマとして扱われています。
●[1問1わざ]で扱っているような単問はあえて避けることで、問題数を精選している。すなわち、本書を使う場合、それなりの基礎力は求められるといえる。
別冊の解答・解説編は本冊よりも厚く、体裁も変則2段組みを用いて、見やすく、また丁寧に解説をしています。
これらの特徴から本書は「センター試験対策の頻出問題集」というよりも「マーク式の体裁になっている入試基礎要点復習用問題集」という性格が強いといえます。
このため、センター試験対策問題集としても使えますが、私大文系入試でマーク式を採用している大学向けの入試問題集としても使用できると思います。