インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

吉屋信子集 生霊―文豪怪談傑作選 (ちくま文庫)

価格: ¥998
カテゴリ: 文庫
ブランド: 筑摩書房
Amazon.co.jpで確認
怖いというよりは ★★★★★
幽霊などが直接出てくるような怖い怪談というより、人間の心理などを題材にした物語が多いので怪談に興味がない人でも面白い内容だと思います。
通読未遂 ★★★★★
吉屋信子といえば、はるか昔に読んだ、うっとりするような少女小説の作者という記憶しかなかった。しかしこの本はその印象を完全に裏切った。怪談ではあるが、非常なリアリティを持っているのだ。幽霊にではなく、そこに描き出されている人間にである。人間の存在の普遍的な側面について、夢や希望やロマンチシズムを一切加えない非情な視線は、一片の救済の想像すら許さない。本書は最後まで読むことができなかった。自分自身の在りようを痛感させられた。
人の世の営みの愛(かな)しさ ★★★★★
たおやかな筆致ながらリアリズムに徹し、つつましやかな日常に「怪異」がふと立ち顕れるさまを冷静に描写しています。他の作家にも多くの影響を与えたであろうこの国民的ベストセラー作家の本物の技量がここでも発揮されています。
とにかく怖いのです。
怪異が、というより、怪異に名を借りて自分の想いを訴えてくる、かつてヒトだったものたちの、その無念、未練、哀しさが途方もない重みをもって迫ってきます。
「花物語」の無邪気で透明な世界がかくも深みをもって進化するとは!
文藝を愛するものには必読の書でしょう。
怪談という名で括ることのできない作品群 ★★★★★
吉屋信子の名は、少女小説化の元祖ということで知ってはいたが、作品を読んだ事はなかった。この作品集には、不思議な出来事、現象、人間の怪しい心理が描かれた作品が収められているが、作者本人が生きた時代と同時代の人々の生活と心情を丁寧に描いた短編集ともいえる。教養があり、品の良い、ご年配の女性から、昔語りを聞かせてもらうような感じがした。

少女小説を読むには、時期を逸しているが、今からでも、吉屋信子の少女小説を読んでみたいと言う気持ちにさせられた。