大体知っていたことでした。
★★★☆☆
著者(堀内昌一氏)が以前書かれた本『テニスなるほどレッスン 丸ごと一冊「サービス」』にとても感動し,今度はダブルスの戦術をと思い,購入しました。しかし,内容は,所々に「なるほど」と思う箇所もありましたが,大体知っていたことでした。試合に出始めたが中々勝てない,という方にはちょうどよいかもしれませんが,大会でより上位に入りたいという方には物足りない気がします。もっと踏み込んだ上級者向け解説書やビデオの出版を望みます。
図が分かりにくく、大変読みにくい。
★☆☆☆☆
期待して購入した本だが、大変読みにくい。その第一要因として図が複雑すぎるというのがある。
特に実際の試合を題材にした項目では、一つの図の中に四人の動きが数ラリーに渡って番号で示されているが、これを追うだけで一苦労。しかもそこから得られるものは、大してあるわけじゃない。DVDなどの補助教材を入れるべきだと思う。
またダブルスの平行陣の項目も、前衛と後衛の役割分担が明確なストレートアップの陣形についてのみ書かれているだけで、二人が平行に並んだ陣形や、クロスアップについては全く触れられていない。
そのうえ、ストレートアップの陣形を勧めているにもかかわらず、実例を示した写真では平行に並んだ陣形を示している。また、実際の試合を例にした(図のわかりにくい)項目でも、プロは最終的に平行に並んだ陣形を組んでいて、堀内さんはこれを「完璧な平行陣」と書いていた。説明不足なのだろうが、説明不足過ぎて、読者は置いてけぼり。
期待はずれだった。
上級者にもお薦め
★★★★★
ダブルスの戦略が系統的に解説されていて、とてもわかりやすい。ある程度試合に出ている人の方が、より理解を深めることができる奥の深い本だと思います。雑誌の単発記事と異なり、まとまった情報によってダブルスをより深く理解することができると思います。
待ちに待った亜細亜大学堀内ダブルスの秘密!
★★★★★
待望の書が、ようやく出ました。
ダブルスの本は数あれど、これほどシンプルで、説得力のある本は、他に見当たりません。かつてテニス界ではまったく名がなかった亜細亜大学を、日本有数のテニス王国、ダブルス大国に導いた堀内監督は、これまで数々の書籍や雑誌で、亜細亜躍進の秘密を惜しげもなく披露して、多くの読者の支持を得ていますが、ダブルスについて、まとまった形で紹介したのは、これが初めて。初心者には複雑で難しいダブルスの戦い方も、実は非常にシンプルな基本理論によって成り立っていること。そして、そのシンプルな基礎理論を確実に守ることによって、高度な戦術が可能になることが、よくわかりました。ユニークな人形を使った、デビスカップや全仏の実戦解説から、基礎戦術を説明しているページも多く、それほど厚い本ではありませんが、何倍にも楽しめ、ためになる、重厚な本だと思います。この本を見れば、初心者はもちろん中上級者も、必ずダブルスがワンランクアップする、という気がしました。