疲れた時はアンダーソン+スラットキン で決まり
★★★★★
ファーディ・グローフェにしろアーロン・コープランドにしろ、私はアメリカの音楽に独特な愛情を感じています。聞いているとなんというか「自由」とか「広大さ」とか「希望」とかいう言葉が沸いてくるのです。
このCDを購入して驚いたのは、ボストンとかシカゴなどの名門オケが凋落の一途をたどっている一方で、セントルイス交響楽団という日本では知名度の低いオケがとっても素晴らしい演奏を聞かせてくれるところです。欧米には本当に素晴らしいアーティストが沢山いるのですが、メジャーの陰謀でほとんど日本に知らされないのは大変遺憾です。
さて、なにせアンダーソンですから、演奏する方も肩の力が抜けていて楽しく演奏しているのが手に取るようにわかります。例えば「トランペット吹きの休日」は、大体の楽団が威勢よくやりすぎる傾向がありますが、ここのはさらっと流してます。ところでここのトップ・トランペットって女性なんですね−。なかなかいいなあ。
アンサンブルは高度で声部間のバランスもとってもいい。また録音が非常にナチュラルで、CBSなどに見られるいやらしさが一切ないのも好感度を上げてます。
気分が憂鬱な時や仕事で失敗した時なんかはとても安らげて良いアルバムですねえ。
「気にするなよー、また明日があるよお」という気分にさせてくれます。
そうそう、つまり「愛」があるんですよね、アメリカの音楽って。