BlueNote のリー・モーガンのなかでもかなり好きな一枚です。
BlueNote のリー・モーガンといえばやはり「サイドワインダー」や「vol. 3」が
有名ですね。それらのなかにあってこのアルバムはやや地味なイメージが持たれている
かもしれませんが、メンバーを見てください。悪いワケがありません。
フロントはリー・モーガンとマクリーンです。リーのブリリアントで溌剌とした音に、
マクリーンのダークで重い音色がとてもよいコントラストを描いており、
演奏に深みを与えています。また、リーのちょっと不良っぽいフレージングに、
胸のそこから情念を絞り出すように切々と歌い上げるマクリーンのフレーズが、
絶妙に絡んできます。また、リズムセクションは、ピアノがボビー・ティモンズ、
ベースはポール・チェンバース、そしてタイコがブレイキーと、もう言うことありません。
曲も、ドライな哀愁を帯びた１曲目や４曲目、また、３曲目のちょっと悪っぽい感じ
なんかは、このメンバーでの演奏にぴったりです。
まさにハードバップの醍醐味を味わえる一枚です。
ほのかな哀感ただようちょっと悪っぽい演奏がお好みの皆さんには絶対おすすめです。

リーモーガンと言えば、「キャンディ」と、「ザサイドワインダー」を知っていればよし。なんて思われているが、こういうものもあるぞ、と言わせるのが「LEE WAY｣ではないかと思う。確かに当時の奔放なスタイルではなく、抑制した雰囲気と、デビュー以来成長し続けている姿を見せている作品だ。

当時彼はジャズメッセンジャーズに所属していて、リーダーのアートブレイキーとボビーティモンズ、ベストオブベーシスト、ポールチェンバース、そして泣きのアルト、ジャッキーマクリーンという布陣でレコーディングしたのが、「LEE WAY」だ。
絶頂期のレコーディングだけにあって、素晴らしい出来なので、あなたのライブラリィに加えてもいいのでは。