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平等主義が福祉をすくう―脱“自己責任=格差社会”の理論

価格: ¥2,940
カテゴリ: 単行本
ブランド: 青木書店
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イデオロギーの塊 ★☆☆☆☆
歴史に学べば、平等主義で栄えた国はありません。
グローバル社会のなかで生活しているのですから、
好き嫌いは別として競争を避けてはとおれません。
また競争がより良い商品・サービスを生み出すのですから、
その効用を適切に見極める必要はあるでしょう。

本書が出版されるのも、競争経済があってこそなのですが、
それを利用して平等社会を訴えているとすれば、
完全な自己矛盾ですよ。
社会の公共性と私事性を問うためにも ★★★★★
平等主義に対する懐疑な見方が一般的になってきた時代だからこそ、
平等主義の有効性を問い直そうとした本書はとてもおもしろかった。
読んでよかったです。

特に第1章「リアルな不平等と幻想の自由―新自由主義「社会開発」の特質と帰結」と、第4章「福祉国家をめぐるイデオロギー的対抗の基相」はおすすめ。
でもたしかにタイトルはもう少し工夫してもいいかもしれません。