最初の卒業生を更生させて卒業させられていないことが矛盾?優勝した時の部員は落ちこぼれではないから「落ちこぼれ軍団の奇跡」ではない?日記を最後まで書かせていないことに不満?
この作品はノンフィクションだ。嘘を書くわけにはいかないでしょう。いったい作品に何を求めているのだろう?
花園高校との大敗から勝利までがあっけなく書かれてあることが不満?
文豪吉川英治でさえ、宮本武蔵の剣術の成長を描けていない。山から下りたときにはすでに強くなっている。なぜか?なんでもそうであるが、上手く強くなるための日々の鍛錬は途方もなく単純で退屈なことの繰り返しである。そんなことを小説の中で描写していては読者は退屈に耐え切れず読むのを止めてしまう。そんなことは書かなくても分かるよね?という著者と読者の間の暗黙の了解があるから著者は書かないのだ。
小説は論説文や説明文とは違う。問題提起をする必要はないし、それに対する回答を出す必要もない。それは読者が感じ考えることだ。
何でも「クレクレ」「ないと不満」な大人が増えていることにこそ、現代社会の問題や教育問題が浮き彫りにされているように感じる。