設定は変わってますが、主人公がとても素敵です。
主人公の鯛子はお魚屋さんの一人娘で気っ風のいいお姉さん。
間違ってることに対しては相手が誰であろうとハッキリ物申す。時には大物をぶん殴る。それでいて、弱い人に対してはとても優しい。鯛子を取り巻く家族や友人たちもいい人ばかりで、鯛子がいかに周りの人に愛されているかわかる。
超高名なダンサー・三上があたかも自分の家のように、鯛子の実家に気楽に上がり込んではおやっさんの仕事を手伝い、そんな三上を自分の息子のように接する鯛子のおやじさんが微笑ましい♪
普段は元気なお姉ちゃんだけど、人一倍傷つきやすく、それでいて常に前向き。
今までのバレエもののヒロインには見られない、庶民的な人間的魅力と親しみやすさを持った鯛子だから応援したくなる。
バレエものですが、二十歳過ぎた鯛子の抱える悩みや葛藤は誰もが抱えているもので、そんな鯛子に共感しては元気を貰ってます。