でも、その内容は美しさと違っていて、なかなかキツイものがあります。旅の途中で停車する星々で出会う人たちは、優しくまじめに精一杯生きている人もいるんですが、人間の弱さ・醜さ・見栄・裏切りなど負の側を見せる人のほうが圧倒的に多い。そんな連中を目のあたりにしながら、少年は少しずつ「男」へと成長していく。そしてたどり着く終着駅では、驚きが待っています。
近い将来に、この「銀河鉄道999」の世界のような、機械至上主義、人間が機械に使われる世界が待っているのでは?機械の走る道路を造るために森を切り開き、機械の出す排気ガスが問題になっている。名作とはいえ古い作品ですが、機械への依存度の高い現在だからこそ、ぜひ読んでもらいたい作品です。