対談形式にしている点は敷居を下げています。

全く感覚だけで買っている（？）藤代氏と、データ血統予想の代名詞の亀谷氏の組み合わせはある意味異質だが、それだからこそ、敷居が下がっているというべきだろう。

アプローチは血統であり、コース距離別での適性を当てはめていくわけで、同じ血統予想の水上氏との違いを求めてしまいそうだが、あまり深く考えないで取り入れてみたくなります。

藤代三郎さんというとGallop誌の最後のコラムでいつもハズしている人と言うイメージがありましたが、
なるほど、あまり深く考えずに買っているんだなということがよくわかりました（笑）

そんな藤代さんに亀谷さんが血統を中心にデータ提供をしつつ実践するというのが本書の趣旨。
内容は対談形式ですが、血統を中心に枠やコースを組み合わせて馬券にアプローチしています。

読んだらすぐ当たる内容ではないですし、上級者にはやや物足りないかもしれません。
ただ読み物としてはおもしろいですし、競馬を楽しみつまみにはなるかなと思います。
複雑な理論などはないのと、やっていることは極めて真っ当なので十分楽しめると思います。

袋とじはコース別の狙い種牡馬の一覧。これくらいわかりやすい方が使いやすくて良いですね。
馬券検討のプラスアルファには使えそうです。