そういう気持ちにもなる。でも、学問というのは終わりが無いように、この本にも終わりが無い。そんな本にNMRが加速度的に発展している中で私は出会ったことも無い。
学問という字は「学んで問う」と書くように、受身の状態で身につくものでないということをこの本は直に教えてくれている気がします。
大学生の学力の低レベル化が日本では深刻な問題ですが、それは「これならわかる~」とか「すぐわかる~」という本に代表されるような「理解していない人があたかも理解したかのように語り、それがゆるぎない真実のように思わせてしまう」本が氾濫しているからだと思います。
私はここで強くそのことを批判したい。
あと、スリクター先生の本もお勧めです。