これはすごい!ACID FOLKの代名詞的作品
★★★★★
アシッド・フォークというジャンルを知らない人に聴かせる1枚としては、
自分ならまず本作を選ぶだろう。
アコギのピッキングから始まるM1のイントロを聴いただけで、心を鷲づかみにされる。
その後に多重録音されたと思われるエフェクトの女性vo.が聴こえてくるころには、
もう異世界へはまっている。
全体的にはジャズとフォークの融合といった感じの混沌とした音世界が繰り広げられる。
ギター、ベース、パーカッションのほかにも、フルート?、すず、シタールなどが奏でられ、
到底コピー不可能と思われるカオス状態を創り出している。
とりわけ、シタールは印象的。
この手の作品にありがちなおどろおどろしさや独りよがりの難解さはなく、
不思議にもグルーヴィーですらある。
血の通った温か味を感じる大傑作。
Acid Folk傑作の一枚
★★★★★
久しぶりにしばらく聴けける一枚に出会えました。機械的な音では全くなく、すごく人間味のある暖かいギターの音と彼女のエネルギッシュなボーカルが良い具合にマッチしたAcid Folkの傑作の一枚。ポップさの中にも危ない表現力がキラリと光ります。Nick Drakeと重なるところもありますが、全く違った一面が彼女の魅力では。おすすめです。
磁力
★★★★★
1945年、ケベック州モントリオールに生まれた彼女は、1960年代中頃から主に環境問題や女性性の問題を扱ったドキュメンタリーフィルムの制作に携わってきた。本作は、フィルムプロデューサー、レヴュアー、シンガーソングライターと多方面にわたって活躍をした彼女が残した唯一のアルバム。ギター、シタール、パーカッション、バリトンサックス等が織り成すフリーフォームの演奏に、尋常ではないヴァイブスを放つ彼女のヴォーカルが呼応するさまは素晴らしい。
異端シンガー
★★★★☆
フリージャズのレコードで有名なESPレコードからの異端シンガー、エリカの左右のスピーカーからの出る声は意識を曇らせ、最高の気分にさせてくれる。バックバンド(オクトパス)も最高です。ジャケも反射なし。彼女の歌声に酔い痴れてください。