版を重ねる毎にやさしくなる
★★★★☆
Atkinsが共著者の教科書は物理化学と同様に、版を重ねる毎に内容が少なくなっている。第4版では、本のタイトルは「Shriver&Atkins Inorganic Chemistry」であるが、共著者からShriverの名前が落ちている。この本は今までに類を見ない無機化学の教科書として鮮烈にデビューし、第2版と第3版が邦訳されている。第2版は詳しいので研究者向き、第3版になって学生用教科書に適するようになった。第4版ではさらに内容が削られているが、今の日本の大学のカリキュラムの制約の中では、これでよいのかも知れない。第3版に比べてよい点は、図がカラーになった。