シナリオ的にはあゆに次ぐレベルの泣きを呼ぶ真琴シナリオ。ラブストーリーの感動というより、秋子さんや名雪、そして祐一の家族の暖かさをテーマにした作品。その人間ドラマに泣かされました。

Kanonノベライズ第４弾です。住所不定の少女、沢渡真琴がヒロインの物語です。どっちかというと悲しいです。どんどん下降線をたどります。そのギャップが苦しかったりします。
この物語でのみ登場するサブキャラクターに天野美汐がいます。この人もかなり悲しい過去を背負っています。まぁ、色々と。

しかし、ノベライズでは出番半減。ただでさえ少ないセリフが数えるほどしかないです。これまた不遇です。
作品のレベルは文句なしに一級品です。やっぱり５点。お約束。

僕は、ゲームのkanonを屋ってこの本を読みました。

まぁ、話的にはゲームの内容とほとんど変わりません。（てゆうか同じ？）　ですがやっぱり最後あたりは泣かせてくれます。
でも、やっぱりもうちょっと追加の話を入れて欲しかった。

相沢祐一は、いきなり殴りかかられる。
後に「あなたは、私の道しるべだから」とも言われてしまう。
「ｔｈｅ　ｆｏｘ　ａｎｄ　ｇｒａｐｅｓ」この題名は、グリム童話の狐の話からきていると聞いたが…。
沢渡真琴のストーリー。
せつない、彼女の思い。

ｋａｎｏｎの中で１番泣ける話です。人によっては他の子が泣けると言うかもしれませんが、自分にとっては１番泣けます。真琴中心で話が進んでいきます。他の４人は一緒になれるのに真琴だけ一緒になれないなんて悲しいです。後半に入り真琴がだんだん弱っていき、消えてしまう。読んでいて悲しくなり、感情がこみ上げてきて泣いてしまう。ｋａｎｏｎはすごくいい話です。真琴だけでなく他の４人もすごくいいので、シリーズでオススメ！ｋａｎｏｎを読んで皆さん泣いてください。