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白衣の女 (上) (岩波文庫)

価格: ¥798
カテゴリ: 文庫
ブランド: 岩波書店
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暑熱去らぬ夏の夜道、「ロンドンに行きたい」と声をかけてきた白ずくめの女。絵画教師ハートライトは奇妙な予感に震えたー。発表と同時に一大ブームを巻き起こし社会現象にまでなったこの作品により、豊饒な英国ミステリの伝統が第一歩を踏み出した。ウィルキー・コリンズ(1824-89)の名を不朽のものにした傑作。
緻密なミステリー ★★★★★
日頃ミステリーにはあまり興味がなかったのだが、ミステリーの人間学―英国古典探偵小説を読む (岩波新書)の中に紹介されていて、興味をそそられて手に取った。その結果、結構な厚みの3巻を、あまりのおもしろさに一気に読んでしまった。複数の語り手によるいくつかの断片的な事件の謎の側面が、最後にはすべて解決されるのは爽快だった。
最近の日本のミステリードラマや小説では、謎の解決が中途半端だったり、納得できなかったりして、あまりすっきりしないと感じていたのだが、100年以上前のこの作品では、実にすっきりした読後感を味わった。もちろん、現代の事件捜査力から見れば、ごく簡単に解決する問題なのだが、この時代の社会状況なども楽しみながら読める。
ミステリーのはしり ★★★★★
1860年頃イギリスで出版され、当時大変な話題になった作品だそうです。ミステリーの先駆的作品とのことですが、色の描写を効果的に使って、読者に情景を想像させるテクニックは、今読んでもうまいの一言です。こういう作品が、後のヒッチコックの映画につながっていくのかなと思いました。今読んでも楽しい小説です。
ピカデリー110番地A ★★★★★
「はくい」ではなく「びゃくえ」。絵画教師の青年ハートライトが夏の夜道で白づくめの謎の女に出会ったことから始まる、19世紀のロンドンの雰囲気漂う格調高いサスペンス。岩波文庫に入っているうえ、三冊組と長くて敬遠されそうですが、読み出したら止まらない、とっても上質なエンターテイメント作品です。
くーちゃん堂書店 ★★★★★
ウォルター・ハートライトは、カンバランドのある家庭で絵画教師の職に就くことになっていた。その出立の前夜、彼は全身白ずくめの奇妙な女に、ロンドンへの道を尋ねられた。短い会話の中で、女が話した「リマリッジ館のフェアリー家」こそ、ウォルターの新しい雇用主だった。この白衣の女との出会いが、ウォルターの運命を変えることになった… 謎を追求して孤軍奮闘するウォルターは、ゴダードの小説の主人公みたいだし、もしディケンズの「オリヴァー・トゥイスト」と足して2で割れば、パリサーの「五輪の薔薇」になるっていうくらい面白い。全3巻の大作ですが、お薦めです。こんなに面白いものが、140年も前からあったんですねぇ。今まで、知らずにいて不覚でありました。《W・コリンズ1819~1880》