加齢のすばらしさ。
★★★★☆
激しい独特のダンス・スピード感溢れる楽曲・ソウルフルな歌声・色々と楽しませてくれたピーターも年を重ねて円熟味が増した作品になっています。学生時代からのファンですが、自分の加齢にあわせてピーターがほど良い楽曲をセレクトしてくれているプレゼントのような作品集です。今までのファンにも、これからのファンにも楽しめる作品です。もっとピーターが日本で取り上げられれば良いのになと思い、また、来日してライブが盛り上がりすぎて?関係者が静止して終了する姿を見たいものです。
枯れたビートの中に光る 燻銀の如き歌声
★★★★★
Peter Wolfさんの8年振り 7枚目のソロ作に成り、配給元もVerveへ移籍しての第一弾で有る。
共同ソングライターにオスカー・ウイナーで有る(Eric Clapton/ Tears In Heaven等)Will Jenningsを迎えているのは以前から確立された 制作陣で有るが、
今回はコンビネーショもばっちり!どの曲もメロディーが良い!
ギター陣もBob Dylanさんのネバーエンディングツアーへの参加('97‾'04)で知られる Larry Campbellさんは以前からのお馴染み。もう一人のギター
Kenny Whiteさんは以前は鍵盤類での参加で有ったが、今回はギター プロデュースでPeterさんを盛り立てる。
本作の狙いは ズバリ 「カントリーRockの逆襲」(笑)デュエットで参加のゲストの面子にしたって、#1は'00年グラミー・ベストニューアーティスト(カントリー系でデビュー後 13年目
にしてRock系で再デビュー)のオルタナカントリー勢の Shelby Lynne #6 Neko Case 果ては#14で大御所 ベガーズ・フィールドの旗手・バック・アウエンズの正当なる継承者
グラム・パーソンズさんやコステロさんも憧れた Merle Haggardさんを引っ張り出して来た!
今までのアルバムなら 間違い無くアッパーな#2で幕開け!ってな所を 今回はあえて感傷的なメロディーが印象的な#1でスタートしているもんね。
穏やかな中にも男の哀愁を感じさせるPeterさんの声に引きずり込まれる。「ああ 男の声」って惚れ惚れする。
#2 Solo初期 いや J.Geils時代を彷彿させる アッパーなRockerだが 重心が低く取られているのが堂に入った所。
イントロのHarpの入れ方がやたら Peterしてて微笑んでしまうま。(笑)うん 良い曲だ。
#3はブルージーでFunkyな黒光のするブツ。引き摺る様なリズムが印象的だ。この手の曲が良く似合うんよ。
カントリーライクな佳曲 #4/6/8/9/12/14も曲調を変え聞き手を飽きさせない。
特に#8はメロディーの良さと相俟って 心に残る名曲だ。
#7はカントリー・ブルース展開から一気にBlues濃度100%へ Bluesが滴り落ちる瞬間!LarryさんのSlideも良い味出してます!
#10は今回一番の問題作!大甘茶Soul(笑)フィーリーダンサー系のスローグルーブに ラップを乗せたり、シタールを入れたりと(文字にすると、支離滅裂ですな!)
意欲的な挑戦曲なんですが・・・・ 個人的にPeterさんに似合っているか?と聞かれれば 笑って「No!」と答えるしかない(爆)
#13は'08年に58歳で死去されたパンクバンド Mink DeVilleのWilly DeVilleさんに捧げられている。
全体的に(アートワークを含め)前作 "Sleepless"の兄弟盤でR。眠れぬ夜に街を彷徨うPeterさんが・・・・・・
ブックレットの写真から想像するに、最後には 独り体を丸めベッドで寝るって所か?(笑)
Peterさん今回はArt Designも手掛けておりカバー他のイラスト・一部の写真もPeterさんの手による。
渋く枯れた中に 光る燻銀の如き 歌声を是非 ご賞味有れ!
いかしたB級ロック
★★★★☆
ピーター・ウルフさん、初めて聞きました。まず1曲目のイントロを聴いてちょっとゾクゾク、曲が終わる頃にはすっかり虜。デュエットしている彼女もSo Good.14曲中とばして聴く曲はは2〜3曲くらいでここんところのヘヴィー・ローテーションです。どこかStones風で、POPで、昔のR&B(Soul)、カントリー風ありと、優れたオリジナリティーは感じられず正直Aクラスとはいえませんが、これで64歳とは、年季の入ったイカしたB級ロック親父(おじさん?)という感じ。このB級とはもちろんほめ言葉でもあります。買って損は無しです。
why?
★☆☆☆☆
CDに入っている「Tragedy」がなぜ入っていないの?このレコードは買う価値無しです!
いやぁかっこいい
★★★★☆
8年ぶり!のソロアルバム。
アメリカンルーツが凝縮した大人のアメリカンロックンロールアルバム。
やさぐれたカントリーやストンジー・カントリーバラッドとも言えそうなShelby Lynneとのデュエット、Marle Haggardとのいぶしなカントリーフォーク、甘めのフィラデルフィアソウル風、モータウンや横揺れも加わったロックンロール等々かっこ良すぎでしょ。
かつPeter Wolfの実験性、というか、一筋縄ではいかない独自性やアレンジもあり非常に深い内容に仕上がっている。
ロックンロールならでわ「勢い」のかっこ良さと、練られた方向性、大人の意外性も加わり、聴くべき1枚だと思う。