渡辺氏の背伸びをしない姿勢に好感
★★★★☆
学生時代に天才ランナーと言われ、社会人では挫折を味わった。天国と
地獄を両方知る筆者ならではの考えが、平易な文章で綴られており非常に
読みやすい。
早稲田の競走部と言うと、簡単に有名ランナーを集めているように思える
けど、必ずしもそうとは言えない事、エース級の選手だけでなく、一般入試の
所謂「雑草チーム」が伸びてきたときほどチーム力があがる…等の下りは読んで
いてなるほどな、と思いました。
自ら育つ力だけでは中々結果が出ないのかな…とは今年の箱根駅伝を見ていて
思いましたが、渡辺氏はこれからも頑張って欲しいな、と素直に思えます。
簡単に読めますので箱根ファンの方は必読では無いでしょうか?
自ら育つ力をどうつけるかが指導者にとって難しいね
★★★★★
渡辺康幸氏が早稲田大学駅伝チームを率いているときに心がけているのかを知ることが出来ます。基本的には、自主性を重んじること、自己管理を徹底することなんでしょう。
自己成長を助ける要素
1,明確な目標:自己の能力の110%から120%ぐらいに設定、有限実行、目標は目に見えるところに置く、実際に達成までのプロセスが見えていない目標はただの夢だ
2,自己管理:自主性、自分を知る
3,お手本とするモデル:憧れのモデル
4,ライバル:自分の力を100%発揮できるような人
5,陽のオーラ:プラス思考
駅伝は、陸上競技で珍しくチーム競技である。やっぱり、エースと新人に頼りすぎるようなチームはいいときはいいが、悪くなったら悪い流れのまま弱さを払拭できない。箱根駅伝だと、エース区間、山のぼり・山くだり、つなぎ区間、裏方が一体となっているチームが強いのではないでしょうか。やっぱり適材適所ということだと思う。
陸上の挑戦記というよりビジネス本です。
★★★☆☆
エース級の選手をずらりと揃え,山梨学院との死闘を演じた時代のエースも今や母校の指導者です。低迷期にあった名門・早大競走部の監督を引き受けるところから話が始まり,2年連続準優勝と復活を果たすまでの指導法が書かれています。
指導者の役割とは「自ら育つ力」を手助けすること。その要素は,明確な目標・自己管理・お手本とするモデル・ライバル・陽のオーラ。出版社が日本能率協会だからでしょうか,目次だけ読んでも内容がさっとつかめるビジネス書的な構成。
最終章では一転して,著者の現役時代の浮沈について触れられていますが,実業団時代の苦悩の発端については,この本で初めて知りました。時代を駆け抜けたエースにも苦悩があったようです。
深いわけではない。
★★★★★
本書の内容が深いわけではない。しかしながら挫折を味わったトップランナーが後継者作りに歩みだした様子が真っ直ぐに優しく伝わってくるところに感動がある。
渡辺氏の姿勢・生き方が指導者の模範のように感じるのは、その愛情・情熱のせいなのだろうか?渡辺氏から醸し出されるオーラに包まれている本書は読者に満足できる一冊となる。
駅伝監督によるリーダーシップ論
★★★★☆
著者が同じ世代だからか、非常に共感できる内容も多く、わかりやすかった。
プレーヤーからマネージャーになりたての人は必読だと思いました。
□ポイント
・目標設定では、いきなり大きな目標をおいかけるのではなく「細かいステップ」が重要
・「防げるミスは徹底的に叱る」
・挫折したときの対処法:「どんなときでもやるべきことを確実にやる」
・弱みはパートナーで補完
・エースと新人に頼らない