ウシオさん!!
★★★★★
世にあまた存在する芸術家の自伝で、これだけ正直で
パワフルな本があるでしょうか?
村上隆さんや奈良美智さんのブーム以降、
若者むけに口あたりのいい言葉ばかり連ねたアーチスト本や、
逆にマーケティングと方法論をドライに展開する芸術論、
をよく目にします。
この本には一切そんなケチな価値観は存在しません!!
熱い!楽しい!バカみたい!でも感動しちゃう!
戦後すぐの前衛芸術家たちが、いかに希望に胸ふくらませ、
道なき道を進んで行こうと闘ったのかが、
大笑いのエピソードとともに理解できます。
今ではアートがカッコつけのアクセサリーになっている
状況があります。
アートが、セレクトショップに置いてある気のきいた
ポストカード程度でOKな、変な流れがあります。
ウシオさんにとっては、こんな意見すらどうだっていいのでしょう!!
カッコイイって、こういう人のことだ!!
若いアーチストたちを裏から援護射撃する、
岡本太郎さんの存在も描かれていて、泣けるぜ!!
ある表現形態の歴史の本、としてもたいへん貴重です。
ぜひ一読を!!
“ひたむきなベラボウさ”(評:岡本太郎
★★★★★
公式サイトからの抜粋情報です。
・登場人物
ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズ(赤瀬川原平、荒川修作、吉村益信ら)、
岡本太郎、大江健三郎、東郷青児、
ウィリアム・クライン、ジャスパー・ジョーンズ、ジョルジュ・マチュー、
ミッシェル・タピエ、ロバート・ラウシェンバーグほか
2006年9月開催の“前衛芸術家”篠原有司男氏(通称:ギュウチャン)の展覧会(KPO キリンプラザ大阪 / 霧島アートの森 /表参道Nadiff、渋谷NANZUKA UNDERGROUNDほか)に合わせ刊行される、幻の著書の完全復刻。
現在74歳、ニューヨーク在住、いまだ衰えることなく“前衛”を貫き通す氏の、1960年代の熱い息吹を湛えた“伝説の書”にして、日本現代美術の原点ともいえる名著、『前衛の道』(美術出版社)。
1968年の刊行時に話題となった、虹色に輝く表紙の特殊印刷や豊富な観音グラビア、岡本太郎による推薦文などをそのままに完全復刻! 赤瀬川原平、荒川修作とともに結成した伝説の芸術グループ「ネオダダ(ネオダダイズム・オルガナイザーズ)」の活動を中心に、マルセル・デュシャン、ジャスパー・ジョーンズ、ウィリアム・クラインら海外の綺羅星のごときアーティストたちとの交流など、日本〜世界美術史の知られざるエピソードを満載。
まさに“伝説”の芸術書が、その時を得て、今ここに再び降臨を果たす!!
(※対談集、初のドローイング集と併せ、2006年9月1日、3冊同時刊行!)