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女彫刻家 (創元推理文庫)

価格: ¥1,050
カテゴリ: 文庫
ブランド: 東京創元社
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CLOSED(解決済み)の「COLD CASE」 ★★★★☆
殺人事件が起こり、容疑者を逮捕し、裁判も終了した解決済みの事件。

母と妹を殺して、バラバラにした容疑で逮捕された姉。
そして、その事件を本にしようとする作家。

その設定だけで、購入しましたが、いや〜面白かったです。
事件そのものは、すでに解決しているだけに、
「犯人も捕まっているから、主人公が教われたりすることなく、
スピード感やハラハラ感がないのかな?」なんて思ったけれど、
まったくそんなことはない、満足した作品でした。



(以下、ネタバレです)
その事件の受刑者は、要は冤罪。
真犯人は、まぁ、予想外でした。
で、よくある話として想像してはいたのだけれど、
その受刑者は、実は冤罪ではなく、本当の真犯人だったらどうしよう!みたいなのはありました。
なんとも後味の悪い、これまた「よくある話(オチ)」なのだから。

この犯罪がどのように、なぜ起こったのかという真相の部分は、
他人の愛し方を知らない家族とその家族の緩衝材になっていた人の悲しいお話でした。
外面はよくても、内面はサイアクな人は、本当に「最悪」ですね。



私も、最後の批評を読むと、ムカムカしてきました。
これまたよくある、「こういうジャンルは嫌いだけど、この作品は良い!」とかって、
普通書くものじゃないだろうか?
この批評を掲載した理由は何?
その分のページを削って、安くして欲しい!
個人的には、、、? ★☆☆☆☆
古本屋にて、割と綺麗な状態、且つ廉価(100円)、帯に書かれているコピーに惹かれて購入した作品です。
しかし、その感想は、他のレビューで書かれているのとは、正直全く逆な意見になります、複雑な容疑者の心理状況を描こうとしているのでしょうが、私には非常にくどく、だらだらと書き綴られている印象を持ちました。
結局、実際は本容疑者が実行犯で、無罪になるのですが、「有り得ない」の一言です。
鮮やかな傑作。女性作家ならではの女性心理に唸る。 ★★★★☆
女性心理の恐ろしさ、素晴らしさを描ききった、恐るべき作品。ミステリーではあるが、ホラー的要素も強く、また、純文学かと思うほどの心理描写も含んでいます。
醜悪である女囚の過去の事件には、大きな疑問があった。その謎をライターが解き明かして行くのですが、その中で、ライターが象徴する女性の共感の感情、女囚が象徴する性的魅力に乏しい女性の屈折した感情が余すところなく、描かれ、男性読者には、ある意味で、恐ろしい作品になっています。
圧倒的なリアリテイを内包した作品と言えます。これは女性作家にしか書けないでしょう。
そういう意味では、純文学ファンにも読んでいただきたいと思います。
ラストは正に、恐るべきもので、背筋が寒くなります。
「氷の家」に次ぐ第二作という意味で、構成を逆にしたのかな?とも印象を受けましたが、見事なラストで、この作品には、これしかないかも。
傑作であることは疑いありません。ややコワい印象があったので、星4つですが、完成度はほぼ100点と言えます。
サイコ・キラー風、ヒロイン・ハードボイルド・ストーリー ★★★☆☆
本書でミネット・ウォルターズは、デビュー2作目にして、しかも英国の作家でありながら、アメリカにおけるミステリーの最高峰、「MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞」の’94年度のベスト・ノベル(最優秀長編賞)を受賞している。また日本では’95年、「このミステリーがすごい!」海外編で堂々第1位に輝いた。

フリーライターのロザリンドは、犯罪もののノンフィクションを執筆するために、刑務所内で<彫刻家>の名で知られている女囚を訪ねる。その巨漢の女囚オリーヴは、母親と妹を斧と包丁でバラバラにし、それを再び人間の形に並べて、首をすげかえるという猟奇殺人の罪に問われて、無期懲役を言い渡されていた。しかし、オリーヴとの面会を通じて、事件に対してジグソーパズルの一片がうまく収まらないような違和感を抱いたロザリンドは、巡礼するように、当時の関係者に対して聞き込みを進めていく。「本当に彼女がやったのか・・・?」

冒頭から異形のサイコ・キラーと刑務所で面会という、『羊たちの沈黙』を彷彿とさせるシーンからはじまる物語だが、続くストーリーが、オリーヴの無実を明らかにせんとするロザリンドの、ヒロイン・ハードボイルド冒険譚のような様相を呈していて、「基本的には」ストレートに読めるようになっている。しかし、そこはウォルターズ、いったん解決を見た後のエピローグの最期の数行が、なんとも拭い去りがたいデモーニッシュな後味を残す。
余韻が残る、疑問も残る ★★★★☆
 最後の結末には色々と考えてしまう部分があります。
 結果的には疑問が残りましたが、物語の引きはかなりのものがあります